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セントラルプロフィックス、アナログ管理からの脱却

KP-コネクト プロと製本工程を連携〜全工程の見える化・自動化に挑戦

進捗や生産数をリアルタイムでフィードバック

 吉田副工場長は、「製本工程へのKP-コネクト プロ導入は、千葉工場内のすべての生産が連携する状態を目指してスタートした」と、ホリゾン製ペラ丁合中綴じ機「iCE STITCHLINER Mark Ⅳ」&マネジメントシステム「iCE LiNK」や芳野YMマシナリー製無線綴じ機「VEGA」、そして中綴じ機「hohner HSB9.000」や、その他折り機など、すべての加工機材とKP-コネクト プロが連携する状況について語った。現在は 「ペラ丁合の中綴じ機は、KP-コネクト プロからジョブ情報がiCE LiNKへ流れ、オペレーターが作業を行うと、自動で進捗状況や生産実績がKP-コネクト プロへフィードバックされる。無線綴じ機は印刷機同様、機械からダイレクトに信号を拾っているので、KP-コネクト プロ上でリアルタイムに進捗確認・実績管理が行える」と語った。また、吉田副工場長は、工程管理方法が変わった一方で、現場での混乱はほとんど見られなかったという。

 「KP-コネクト プロでのオフラインの作業は、作業開始・終了、紙の日報に書いていた実績をすべてiPADへ入力しているが、移行もスムーズにできた。オペレーターの手間は若干減ったが、加工工程へのKP-コネクト プロ導入は、試行錯誤の連続だった。しかし、KOMORIは、その過程の中で私たちの実現したいことに応えてくれていた。アナログな機械を使用している折り工程での連携は、KOMORIから実現方法の提案をもらって実現につながるなど、今後も夢が広がりを見せていくはず」と志を語った。


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iCE LiNKで中綴じ機のジョブ操作

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iPadで無線綴じ機のジョブを確認


 千葉工場加工課の御園氏は、「iPadで仕事状況の確認と生産部数を確認している。日報への作業時間記入が省略され、仕事がはかどるようになった」と、また日野氏は、「KP-コネクト プロから配信されたジョブをiCE LiNKと同期して加工作業を行っている。入社1年目の私にも優しいつくりになっている」と、その効果について説明する。

KP-コネクト プロの活用を進め予定組みの「完全」自動化を目指す

 現在、一つの仕事に対して、印刷では準備時間や本刷り以外にかかる時間の想定、加工では折り工程の部品分け等を感覚や手動で予定組みを行っている。

 吉田副工場長は、「今後は、KP-コネクト プロでもさまざまな情報・実績からAI化された予定組みも可能と聞いている。それらの情報を基に、当社でもさらなる分析を進め、MISから飛んできた情報のみでの『完全』自動化による予定組みを目指している」と今後の目標を話す。

 最後に森澤専務は、「当社で現在開発を進めている次世代MISとKP-コネクト プロの融合をより緻密にやっていきたい。入稿から出校・納品まで、すべての管理をKP-コネクト プロで行う展開を想定している」と展望を語った。

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