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コニカミノルタ、実データを一括で可視化〜管理効率化と工程改善に貢献

 コニカミノルタ(株)(本社/東京都千代田区、大幸利充社長)は、デジタル印刷機の印刷工程のデータを収集・集計・分析し、効率化を可能とするソリューション「AccurioPro(アキュリオプロ) Dashboard」を市場に提供し、印刷現場のDXを支援している。

 近年、多品種小ロットの印刷需要が増加する中、 「必要な時に、必要なものを、必要な量だけ、必要な場所に、適正なコストで」提供することが、より求められるようになっている。これに応えるために、印刷の生産現場で取り扱われるデータも急速に増大かつ複雑化し、対応するソリューションへの期待が高まってきている。

 AccurioPro Dashboardは、印刷会社や企業内印刷部門をはじめとする、あらゆる生産現場において、複数のコニカミノルタ製デジタル印刷機の実データを一括で可視化することにより、管理効率化と工程の継続的な改善を支援するソリューション。これにより「あたらしい生産時間」の創出も可能となり、創出された時間を、より多くの印刷ジョブの処理や高付加価値な印刷商材の制作などに充てることができ、印刷事業者のビジネス拡大に貢献する。

生産性向上のための工程改善のヒントを提供

 AccurioPro Dashboardにより、印刷ジョブごとの生産データや停止データを細かく把握、分析することができる。例えば、現場向け画面では「いつ、どの印刷機で、どれくらいの時間、どのような生産中断がおこったか」という印刷中断要因を確認でき、これらのデータを基に工程改善のアクションを取ることが可能となる。その他にも、メディア(用紙)の分析機能では、紙種名・厚み・坪量・サイズ別に消費量を分析。これを利用して1台の印刷機になるべく同じ紙種の印刷を集中させたり、全体的に紙種を統合することで、紙交換の回数を少なくしてダウンタイムを削減したり、資材の購入や保管管理におけるコスト削減にも貢献する。


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ジョブごとに生産、停止データを細かく把握

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紙種・厚み・坪量・サイズ別に消費量を分析


データ収集・集計・分析にかかる時間をゼロに

 AccurioPro Dashboardは、印刷機から自動的にデータを収集し、集計、分析を行うため、記録や管理のための作業時間を削減することができる。これにより従来行っていた生産管理者やオペレーターなどによる作業が不要になり、大きな工数削減効果が期待できる。

 コニカミノルタの試算では、デジタル印刷機を7台所有している場合、データ収集、集計、分析、行動決定で1ヵ月あたり417時間かかっていたが、同システムの導入で、これをゼロにすることができる。これにより、迅速な経営判断と「あたらしい生産時間」の創出が可能となる。

経営判断指標として経営効率の持続的な向上に貢献

 同ソリューションが想定する利用者には、生産管理者、現場オペレーターに加えて経営者が含 まれている。経営者向け画面では、「いつも通りの時間で生産できているか」「生産効率が向上しているか」など経営判断に必要なデータを確認することができる。また、マシンごとに、その理由も合わせて示されたデータを比較することで採算向上のヒントを見つけることができる。生産能力が余剰であれば受注量を増やす検討を、また不足であれば生産工程の見直しやマシンの買い替え、追加を判断する指標とすることができる 。

 印刷事業経営には、常に生産能力の向上とそれに合わせた受注、生産量の最適化が必要となるが、AccurioPro Dashboardは、より少ない時間や工数でより適切な判断ができるよう経営効率の持続的な向上に貢献する。

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