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HP、IndigoでDXを牽引〜Dscoopで新技術を発表

 HP(米国)は、今年5月17日からオンラインで開催されたHPデジタル印刷機のユーザーイベント「Dscoop Edge Fusion 2021」において、ビジネスの成長とDX(デジタルトランスフォーメーション)を後押しする、HP Indigoデジタル印刷機の新たなイノベーションを発表した。


 昨年の新製品発表以来、HP Indigoの商業印刷ビジネスは、新ポートフォリオに対するシンプレスなどによる長期的な大型投資を含めて、世界中で大きく加速した。このポートフォリオは、商業印刷機を強化し、市場におけるDXを促進し続けている。その中でB2対応の「HP Indigo 100Kデジタル印刷機」は、そうしたトレンドをリードしており、すでに30台以上が設置され商業分野でオフセット印刷からデジタル印刷への移行を加速している。

HP Indigoシリーズ4の印刷機(HP Indigo 12000デジタル印刷機およびHP Indigo 15Kデジタル印刷機)に新機能「Automatic Alert Agent 2.0」を搭載

 「Automatic Alert Agent」は、印刷されたすべての用紙をスキャンしてデジタル見本データと比較し、印刷不良を自動的に識別するインライン検査システム。「Automatic Alert Agent 2.0」では、自動的に印刷不良の用紙を回収し、人の手を煩わせることなく、また生産を中断することなくリアルタイムで再印刷できるようになった。さらに同システムは、高度な人工知能(AI)と機械学習(ML)のアルゴリズムを活用して精度と速度を向上させ、印刷事業者に生産性と収益性を提供する。

紙器を対象とした「HP Indigo 35Kデジタル印刷機」の提供開始

 「HP Indigo 35Kデジタル印刷機」は、市場で実績のある「HP Indigo 30000デジタル印刷機」をベースに開発された、高い付加価値を持つ紙器印刷を対象とした新たなフラッグシップ印刷機。高品質のカラーと印刷を提供するこの新製品は、高速のジョブ変更、「Spot Master」による色再現精度、フィーダーからコーターまでの堅牢な用紙搬送により全体的な生産性を40%向上させている。

 その他の特長として「150ミクロンからの薄紙への印刷により貼箱などのアプリケーションにも対応」、「印刷品質を向上させる1,600dpiの新しい高精細印刷を実現」、高い隠蔽度の新インキ「HP Indigoエレクトロインキプレミアムホワイト」、新インキ「HP Indigoエレクトロインキ インビジブルイエロー」などがある。

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HP Indigo 35Kデジタル印刷機


「HP Indigo 25Kデジタル印刷機」および「HP Indigo 35Kデジタル印刷機」を対象とした「Spot Master」発表

 「Spot Master」は、高速かつ正確なカラーマッチングのために特許取得済みの新しいアルゴリズムを採用し、ΔE(デルタE)2未満で、損紙を3m未満に抑えながら、5分以内にブランドカラーの色合わせを可能にする。その結果、「Spot Master」は、印刷フレーム全体においてカラーの一貫性と均一性を実現し、いつどこで印刷しても同じ色のラベルやパッケージを生産できる。

 「Spot Master」は、「HP Indigo 25Kデジタル印刷機」および「HP Indigo 35Kデジタル印刷機」で利用可能で、2021年後半には「HP Indigo 6Kデジタル印刷機」でも利用可能になる予定。

「HP Indigo Secure」がデジタルセキュリティ印刷の新たな機会を提供

 セキュリティとブランド保護の新しいソリューションとして「HP Indigo Secure」を発表。このソリューションによって、セキュリティプリント事業者と印刷事業者は、偽造製品をはじめとした製品関連の脅威から顧客を保護できる。


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 また、とくにセキュリティ印刷市場向けに設計した初のHP Indigoデジタル印刷機「HP Indigo 6K Secure デジタル印刷機」も発表している。この印刷機は、セキュアな環境において、ワンパスで複数のセキュリティレイヤーの印刷が可能なエンドツーエンドのセキュリティソリューションを提供する。

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