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 あらゆる産業において、新たなデジタル技術を利用してこれまでにないビジネスモデルを展開する新規参入者が登場し、ゲームチェンジが起きつつある中で、各企業は、競争力維持・強化のために、デジタルトランスフォーメーション(DX:Digital Transformation)をスピーディーに進めていくことが求められている。

 経済産業省が示すDXのガイドラインによると、「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」と定義され、「DX」が単なる「デジタル化」ではないことを示している。

 そんな中、全日本印刷工業組合連合会(滝澤光正会長)では、「令和版構造改善事業」を打ち出し、その取り組みの中核を担う構想として「印刷DX推進プロジェクト」を立ち上げた。ここでは「印刷業のDX」とは、デジタル技術の活用により、印刷産業が抱える課題を改善し、生産の効率化やビジネスモデルの変革を促進することで印刷産業全体に構造改革をもたらすことを目的としており、コロナ禍がもたらした「ニューノーマル」の世界において、業界から大きな期待が寄せられている。

 そこで今回、この「印刷DX」に焦点を当て、その概念をはじめ全印工連のプロジェクト、それを取り巻く社会背景や具体的なDX戦略、メーカー・ベンダーによるソリューションなどを特集し、「印刷企業のDX戦略」に迫る。

KOMORIが提案するDX、4つの視点でアプローチ

 DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、「デジタル化(D)」によって、「会社を変革(X)」すること。デジタル技術を駆使し、従来の業態や生産体制を見直し改善することによって、新しいビジネスモデルを構築することである。コロナ禍という未曽有の危機に見舞われた今、こ... 全文を読む

HP、IndigoでDXを牽引〜Dscoopで新技術を発表

 HP(米国)は、今年5月17日からオンラインで開催されたHPデジタル印刷機のユーザーイベント「Dscoop Edge Fusion 2021」において、ビジネスの成長とDX(デジタルトランスフォーメーション)を後押しする、HP Indigoデジタル印刷機の新たなイ... 全文を読む