内田洋行グローバル、後加工で差別化提案〜デジタル印刷を活かす技術を公開
(株)内田洋行のグループ企業である内田洋行グローバル(株)は、drupa2024において「Innovation with U〜みなさまといっしょに新しい社会を創ります」をテーマにデジタルプリントポストプレスソリューションとしてカッティング、抜き加工、加飾プリント、帯掛けなどの各種機器やソリューションを展示・紹介していく(Hall8B/18B)。
同社ブースでは、自動給紙トムソンダイカッター「AeroDieCut」を出展。同機は、デジタル技術でプラテンダイを活用するダイカッター。プレスユニット部には、「可動式プレスローラー」機構を採用し、静粛性に優れ、省電力化も実現。カラータッチスクリーンでわかりやすい操作を実現し、さらに最大100通りのジョブを記憶させることができる。最大5面付ができる面付機能の搭載により、ダイにかかるコストを節約することができる。
また、衣料品などに用いられる商品タグの自動パンチチップ除去機能なども紹介していく。衣類などの商品には、ブランド名やサイズなどを告知するための商品タグが使用されている。これら商品タグは、商品に取り付けるために糸や紐などを通すための小さな穴(パンチ)が必要となるが、多くの加工機では、このパンチチップを除去できず、加工後、人による除去作業が行われている。しかし、AeroDieCutの自動パンチチップ除去機能では、パンチチップを自動で除去できるので、作業負荷を大幅に削減できる。
デジタル加飾機では、自動給紙ラミネーター&箔押し機「Foilglazer Ⅱ」を出展。同機は、フォイル(箔)とラミネート加工を1台で実現するデジタル加飾機。デジタル印刷機で印刷されたトナー部分にフォイル(箔)を転写させることにより、特別な技術を要することなく、金や銀などのフォイル加工ができる。さらにフォイル加工のあとにオーバープリントを行うことで、CMYKにリアルな金色や銀色が加わり、印刷物の高付加価値効果を演出できる。
参考展示としては、自動給紙貼合機「AeroBond」を出展。同機は、各種POPやコースター、トレーディングカードなど、厚紙を使用するアプリケーション用の貼合機。デジタル印刷機などで印刷した用紙に合紙できるので、紙厚を気にすることなく、多彩なアプリケーションの提案が可能。会場では、欧州をはじめ世界規模で、その対応が求められている「脱プラ」をイメージし、ポイントカードなどをはじめとするプラスチックカードの「紙製化」を提案していく。
そのほかソリューション展示では、自動給紙トムソンダイカッター「AeroDieCut」で加工した商品展示や環境に配慮した材料を使用したノベルティサンプルなどを展示。また、これら印刷製品が完成していく後加工工程の流れが見える稼働実演も行われる。