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理想科学工業、各種プリンターに後処理装置接続で省人化・省力化提案

 理想科学工業(株)(東京都港区)はdrupa2024に「We Innovate. You Benefit/Sustainable Automation」をテーマに出展し、高速インクジェットプリンター「ComColor(日本名:ORPHIS)」、プロダクションプリンター「VALEZUS T2200/T1200」に加え、各種後処理装置をプリンターに接続して展示。印刷から後処理まで自動化し、省人化、省力化に貢献するAll-in-Oneのソリューションを提案する。


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各種後処理装置とのインライン接続に適したインクジェットプリント技術

 同社のインクジェットプリンターは、独自開発の油性顔料インクを採用している。油性顔料インクは速乾性にすぐれ、印刷に熱を使用しないため、印刷後の用紙の波打ちやカールなどの変形が少なく、印刷直後の後処理工程がスムーズに行える。

帳票印刷後の封筒封入・封かんまで自動化

 高速インクジェットプリンター「ComColor GL9730」とPitney Bowes社製封入・封かん機を組み合わせ、印刷、折り、封入、封かんまでを自動化する。今まで別工程となっていた印刷と印刷後の工程を1つにまとめることで省人化を実現する。

 また、印刷と後処理工程との間に人を介さない仕組みにすることによって、封入印刷物の情報セキュリティ向上にもつながる。

冊子本文印刷後の製本も自動化

 「ComColor GL9730」や「VALEZUS T1200」にSDD社、およびPlockmatic社製の中綴じ製本機をインライン接続し、冊子の印刷から中綴じ加工、角背加工、化粧断ちまで自動化する。多品種、小ロットが市場で求められる中、毎分165ページの高速印刷と、カット紙機が持つ用紙補充のしやすさを最大限に生かした冊子ソリューションとなっている。

封筒印刷の生産性を向上

 「ComColor GL9730」にユウコス社製の封筒給紙装置をインライン接続し、ノンストップでの封筒印刷を実現する。印刷に熱を使わない独自の機構により、窓あき封筒を含む幅広い封筒に対応し、高速印刷することで省力化を実現する。

インクジェットプリントユニットを参考出品

 また、同社はパッケージ印刷向けに新たに開発したインクジェットプリントユニットを参考出品する。

 同社が提供するインクジェットプリントユニットは、310mm幅でオンデマンドフルカラー印刷を可能とする。それにより、従来のパッケージ印刷で使用されているフレキソ印刷、マーキング印字、シールラベル貼付などの複数の印刷工程を1つに集約することで、ユーザーの作業効率を向上させる。また、小ロット印刷の内製化が可能となることから、無駄な在庫がなくなり経費削減に貢献する。さらに、パッケージデザインの自由度が高まり、パッケージの価値を向上させることができる。


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