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印刷通販 いろぷり、アイテム・サービス拡充して「第3フェーズ」へ

祖業の「印刷」を核に〜非対面で対面同等のサービスを展開

 印刷通販「いろぷり」(運営:ネット印刷ITP(株)/京都市南区上鳥羽藁田20-3、北井元司社長)は、今年4月から第3フェーズに突入し、一層のサービス拡充を図る。2020年7月、同サイトは最小限のスタンダードアイテムでスタートしたが、9月までの第1フェーズ「助走期間」、今年3月までの第2フェーズ「確立・定着」を終え、今年4月からは第3フェーズ「充実・拡大」の段階としてさらなるラインアップ強化を図るとともに、ユーザビリティ向上を図るためのサイトデザインなどについても、順次メンテナンス・アップしていく。ITPグループのネットワークを活用するとともに、同業の印刷会社とも提携ネットワークを構築し、総合印刷通販サイトを目指した取り組みを展開していく。

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北井社長(前列左から3人目)といろぷりスタッフ


リピート率が7割に向上

 「いろぷり」は、京都で100年の歴史を誇る印刷会社(株)ITP(本社/京都市中京区)が2020年7月に「祖業である印刷業を盛り上げたい」との思いから立ち上げた印刷通販。新型コロナ感染拡大の中、順調にラインアップ、ユーザー登録を増やしており、現在のラインアップは31カテゴリー・81アイテム。ユーザー登録は1,500で、このうち、印刷・関連業界で1,000を占めている。

 スタートした2020年7月より、発送遅延ゼロ・製品品質ノンクレームを継続。これらの実績が信頼に繋がり、リピート率は順調に向上。2020年7月から12月までは約5割弱であったリピート率が、今年1月以降は約7割にまで増えているようだ。

 「たくさんの口コミもいただき、徐々に『いろぷり品質』が浸透し、信頼をいただけてきたと自負している。また、最近は新規会員登録と同時に、ご注文という傾向が増えている」(北井社長)
 
 「いろぷり」では、スタート当初より新規会員登録すると2,000ポイント(2,000円分・2回目より利用可能)をプレゼントするキャンペーンを継続的に実施しているが、今回、リピート会員が急増していることを受けて、既存会員に向けて「期間限定の感謝クーポン」をメルマガ活用で配信する予定。「いろぷり」は、第2フェーズの期間、Facebook/Instagram/YouTube/TwitterなどのSNSを積極的に更新し、「確立・定着」の実現に向けた取り組みを展開してきたが、SNSを活用した取り組みは、第3フェーズでも継続的に実施していく方針だ。

 「SNSは、お客様センターの広報担当女性陣が更新しているが、中でもTwitterのフォロワーは日々2桁単位で増加し、間もなく1,000を突破する。今後、SNSを使ったキャンペーン企画も検討していく」(北井社長)

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https://www.iropuri.com/
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アイテム・サービスを次々と拡充

 「いろぷり」は、昨年10月からの第2フェーズにおいて、コロナ禍での「働き方改革」と「感染対策」をキーワードに新たなアイテム・サービスを次々と展開した。

 10月には、感染対策・抗菌商品の販売を開始したほか、プレミアムデジタルプレス、圧着はがき、また、印刷業界のアウトソーシングの受け皿となるため、平版印刷対応のロットを10万枚に拡大。今年1月からは、圧着はがき+宛名印字サービス、イメージバリアブルポストカード、3月からは輪転印刷による大部数チラシ、デザインオーダーのサービスも開始した。

「デザインオーダーのサービスは、印刷とデザイン制作をパックにした商品。ITPグループの制作会社では、東京・名古屋・大阪で約200名のデザイナーが在籍しており、ユーザーの依頼・オーダー内容に合わせて得意分野のデザイナーをチョイスし、オーダーメイドでデザインを提供している。これらのサービスが非対面で可能となっている」(北井社長)

 また昨今、好評を博しているのがサイトにない商品・仕様の見積りを行うサービスだ。バナー掲載後の反響は大きく、会員はもとより、未登録の非会員からも連日のように見積りの依頼があるという。

 「サイトに掲載している商品以外の仕様・オプションの需要の多さに驚いている。実際に注文を確定いただく案件も徐々に増えている」(北井社長)。「いろぷり」では従来は対面でなければ実現できなかったサービスを次々と非対面で実現しており、これも新規会員登録の増加、リピート率向上の一因となっていると言えるだろう。

4月から第3フェーズ 「充実・拡大」へ

 「いろぷり」は4月から、いよいよ第3フェーズ「充実・拡大」の段階を迎える。ここでは認知度・ユーザビリティーのさらなる向上を図るため、ユーザー目線でのサイトのデザイン、導線、ユーザビリティの効率化、機能を充実させる。北井社長は「これまで検証・検討のPDCAを繰り返してきた結果を落とし込み、『いろぷり』の強みを改めて掲載する。4月より順次メンテナンス・アップを予定している」としており、これにより新規会員登録のさらなる増強とともに、リピートユーザーをコアユーザーとして囲い込んでいきたい考えだ。

 また、具体的な展開としては、印刷とパックの新サービスとして「DM・ポスティングサービス」、「新聞折込サービス」などを準備しており、夏に向けての季節商品(うちわ・扇子)やノベルティー、感染対策での抗菌効果の特殊印刷を含めた新商品の開発なども進めているという。

 「小ロット対応商品を強化するため、プレミアムデジタルプレス・最新オンデマンド印刷商品やオンデマンド印刷対応用紙拡大も実施する」(北井社長)

ITPグループ、同業他社とも連携強化

 さらに、ITPグループとのハイブリッドコラボレーションをさらに推進する。編集・取材、プロモーション、VRバーチャルブース展示会システムなど、ITPグループのスケールメリットを提案・提供する間口としても「いろぷり」を活用する。この他、ITPは今年3月、リアル・バーチャルのサイクルショップ「cycle & life funcle」をオープンしており、「老舗モール」も含めた3つのサイトをジョイントしたコラボレーション企画も検討しているようだ。

 そして、コロナ禍で印刷業界が縮小化・低迷する中、同業の印刷会社との横の繋がりもさらに強化していく。提携ネットワークで共に助け合いながら、100年企業・ITPの祖業である「印刷業」を守っていきたい考えだ。

 「『いろぷり』の新規営業活動は、京都市内中心から近畿圏内へと拡大し、現在は名古屋など中部地方にまで進んでいる。まだ途上であるが、その中にはITPのプロジェクトターゲットになりうる企業、今後が楽しみなクライアント情報などもでてきているので、今後も新規営業活動エリアは拡大していきたい。1日も早く新型コロナが終息し、印刷業界全体・印刷媒体が活性化する日を待ち望んでいる」(北井社長)

 総合印刷通販サイトを目指し、アイテム、サービスの拡充とともに、ITPグループのスケールメリットも活用しながら挑戦を続ける「いろぷり」。第3フェーズを達成したその先とは--。今後の展開に注目したい。

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