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ホリゾン・ジャパン、各種後加工機と連携〜協働ロボットで自動化提案

 ホリゾン・ジャパン(株)は、様々な展示会においてロボット技術を活用したスマートファクトリーを提案してきた。4月12日から14日までの3日間にわたり、東京都千代田区の科学技術館において開催された「ホリゾン・スマートソリューションフェア2023in東京(HSSF2023 in 東京)」では、協働ロボットと後加工機をインライン接続した自動化システムをはじめ、自動化を実現する多彩な後加工システムを展示し、生産工程の自動化を実現するポストプレス視点のスマートファクトリーやビジネスモデルを紹介した。

 同イベントでは、「Growing Together〜印刷業界と共に成長する〜」をテーマに次世代型中綴じ製本システム「iCE STITCHLINER Mark Ⅳ」などの多彩な最新製本システムのほか、協働ロボットと連携した自動化システムとして3ラインの紹介も行われた。

 多品種小ロットに対応する製本システムを実現するスマートスリッターインライン無線綴じシステム(参考出展)は、シートカット&クリーサー装置「SMSL-100」と無線綴じ機「iCE BINDER BQ-500」、そして冊子投入ロボットをインライン化したシステム。シートカットされた本身は、冊子投入ロボットが無線綴じ機に自動投入を行うので、オペレーターによる加工機への本身投入作業を省き、省力化を実現する。

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スマートスリッターインライン無線綴じシステム

 紙折機パレタイズシステムは、ロボットパレタイズでワンオペレーションを実現するシステムとして構築。パイル式プレススタッカー「PSX-56」によって加工された折丁を協働ロボットが自動で積載する。折丁のパレットへの積載を協働ロボットが行うことで、紙折り工程のワンオペレーションが可能となる。これにより紙折り作業から荷崩れしにくい効率的なパレット作業までの完全自動化を実現する。


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紙折機パレタイズシステム


 コラボレーション展示では、理想科学工業(株)のカット紙カラーインクジェットプリンター「VALEZUS T2200」に協働ロボットと無線綴じ機をインライン接続したロボット投入無線綴じシステムを展示。

 同システムは、「VALEZUS T2200」で印刷した本身を、ジョガーで揃えた後に協働ロボットが無線綴じ機「BQ-270V」に自動投入を行う。製本後は、コンベアを通じて三方断裁機「iCE BINDER HT-300」で三方断裁を行う。これによりオペレーターによる加工機への本身投入作業を省き、印刷から製本、断裁までの工程の自動化を実現する。


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ロボット投入無線綴じシステム

 そのほかコラボレーション展示では、富士フイルムビジネスイノベーション(株)が現在開発中の、業界で初めて接着の機能をもたせた特殊トナー「圧着トナー」(仮称、技術展示)を搭載したハイエンドプロ市場向けのプロダクションカラープリンター「Revoria Press PC1120」による、圧着DMの新たな作成工程を紹介した。

 実演では、「Revoria Press PC1120」で圧着DMの画像と宛名の印字・糊(圧着トナー)の塗布をワンパスで行い、インライン接続したホリゾンのシートカット&クリーサー「SlitterSMSL-100」で整形。その用紙を紙折り機「AF-406」でV折りにし、ハママツ社の圧着機 「HP-L」で圧着するまでの後加工モデルを披露。今後は、シートカット&クリーサー「SlitterSMSL-100」と紙折り機「AF-406」との間をベルトコンベアで接続し、圧着DM生産工程の自動化・省力化を実現するスマートソリューションを提供する予定。

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