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after virtual.drupa|富士フイルム、NEVER STOP Believing in Print─ともに印刷の未来へ

3つのバーチャルプロモーション展開 〜 6月24日から独自イベント開催

プロモーションサイト「Believing in Print」

 「virtual.drupa」が短期間で、サポート言語が英語とドイツ語のみだったことから、開幕日の4月20日に富士フイルムグループ独自のプロモーションサイト(https://believinginprint.fujifilm.com/)を同時に立ち上げ、「virtual.drupa」と同様のコンテンツを、日本語を含む7ヵ国語対応で閲覧できるようにした。「Believing in Print」をテーマに、印刷業界の変革に顧客とともに挑戦する姿勢を訴求していくことをコンセプトとし、現在は助野社長のトップメッセージやバーチャルイベントの告知、統合ポートフォリオや開発体制の紹介を掲載。今後、新規コンテンツやニュースを順次更新して充実をはかり、同社グラフィックコミュニケーション事業の提供価値を具体的に訴求していく考えだ。

独自イベント「Virtual Exhibit 2021」

 6月24日から7月9日の約2週間にわたって、富士フイルムグループ独自のバーチャルイベント「Virtual Exhibit 2021」を開催する。「virtual.drupa」で未発表の新製品を発表するほか、Jet Press 750S高速化モデルの詳細な機能や技術的な改良点なども公開される予定。また、外部講師によるウェビナーなども企画されており、FUJIFILMプロモーションサイトでは「Virtual Exhibit 2021」の開催に向けて、セミナーのテーマや講師の紹介、新商品に関する動画、新商品デモスケジュールの案内などを順次掲載していく。

「7割経済」における自動化ワークフロー

​​ アフターコロナ時代における、いわゆる「7割経済」が現実になりつつあるなか、一方で、マーケティング手法はSNSなどの活用によってマスマーケティングからマイクロマーケティングへと細分化が進み、印刷業界では、これらを背景とした小ロット化、多品種化が加速している。

 これに対応するものとして、デジタル印刷機はスキルレスや速乾性、丁合などの後工程の効率などの面で、省人化や自動化に向いたデバイスであるが、「7割経済」の中での小ロット・多品種化に対応するには、ワークフローをさらに一歩進める必要がある。富士フイルムは、ここに焦点を当てたワークフローの開発に取り組んでおり、その内容を「Virtual Exhibit 2021」でも公開する。

 グラフィックシステム事業部・デジタル印刷システムグループの佐野哲也マネージャーは「これまでの自動化は、製品のバリエーションや仕様を画一化したり、プロセスを固定化するなど、一定の『制限』の中で進められてきた。これでは多品種に対応できず、プロセスを固定化することでムダも出てくる。現状、バリエーションとムダの排除は自動化とトレードオフの関係にある」と指摘する。

 アフターコロナ時代の「7割経済」では、ムダを徹底的に排除し、バリエーションに対してシステマチックに対応することが重要になる。「我々はここで利益を出せる生産システムを提供し、その利益を次のビジネス成長に向けて投資するというサイクルを生み出していくことを使命としている」(佐野氏)

 その中核を成すのが、印刷の全工程を一元的に管理する統合型ワークフローソフトウェア「Production Cockpit 3.0」である。印刷工程におけるさまざまなメーカーのシステム・機器をひとつのユーザーインターフェイスから一元管理できるソフトウェアで、3.0ではオフセット/デジタル印刷ジョブの統合管理や印刷機や加工機などの各機器のスケジューリングの自動化および稼働実績の可視化といった機能が強化されている。

 同ソフトは、これまでの自動化を一歩進め、全体効率化に焦点を当てたもの。その基本は「PDCAサイクルにある」と佐野氏は説明する。「現状を把握し、分析した上で、自動化や人員再配置、機器稼働率向上などの解決策を打つ。そしてその結果をフィードバックする。このPDCAを実現するのが『Production Cockpit』である」

 開発コンセプトのひとつが「オープン化」。印刷会社の生産環境を部分的ではなく全体的に捉え、デジタル印刷機、オフセット印刷機、後加工機、検査機など、すべての機器を繋ぐオープンなアプローチが必要である。

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「Production Cockpit 3.0」のGUI

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「Production Cockpit 3.0」のデバイスとの連携イメージ

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 さらに「可視化」も重要だ。機器の稼働率やジョブ単位のコストなどを可視化し、総合設備効率改善のための最適解を見出したり、受注・生産状況をデイリーに把握することで、迅速な経営判断するということに有用である。。これらを全体的に管理できるのが「Production Cockpit」である。

 グラフィックシステム事業部・デジタル印刷システムグループの日比沙織氏は、「Production Cockpit」の訴求について、「私たちは、なぜ、従来の部分的な自動化ではなく、一歩踏み込んで全体最適を考える必要があるのか、その背景をもっと訴えていきたい」と語っている。

 なお、Virtual Exhibit 2021では、「Production Cockpit」のコンテンツも用意されており、さらに具体的な活用方法をイメージしやすくするために、ケーススタディも動画で紹介される予定。

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