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IGAS2022レポート(4)

エックスライト、「eXact」の第2世代モデル

 エックスライト社は、分光濃度・測色計「eXact(イグザクト)」の第2世代モデル「eXact 2」の新機能を実機で紹介した。

 eXact 2は印刷、インク、パッケージング業界におけるカラープロフェッショナル向けに設計された次世代型のカラーメジャメント機器。eXact 2を使用することにより、素早く、正確かつ使いやすく、複数基材の印刷物を測定することが可能。さらに、ワークフローを合理化することにより、無駄を省き、収益力の向上を支援する。

 eXact 2では、高解像度カメラと市場初のビデオターゲティングテクノロジー「Mantis」を搭載。これにより測定位置を素早く正確に設定でき、見るものをそのまま測定することができる。さらに、従来よりも30%大きくなった表示画面と45度まで傾くチルトディスプレイを備えており、印刷機から本体を持ち上げる必要がなく、遠くにある測定物の表示もラクに確認でき、プレスシートを一日中測定する印刷コンバーターの負担を軽減する。


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eXact 2


研美社、「社長のおごり自販機」でドリンク提供

 (株)研美社(本社/大阪市都島区、中田逸郎社長)のブースでは、サントリーの「自販機」を設置し、来場者の注目を集めた。

 この自販機は「社長のおごり自販機」というもので、2人1組でICカードリーダー付きの自販機にICカードを「一緒に」かざすことで、ドリンクが1人1本ずつ提供されるという社内コミュニケーションUPツール。サントリーが2021年10月に発表した新製品で、すでに100社以上に採用している話題沸騰中の自販機だ。

 ブース来場者には実際に体験してもらい、ドリンクをプレゼントしている。同社のブース担当者は初日、「今日だけで200人以上に来ていただき、すでに売り切れの商品も出ている。会社の福利厚生の1つとして採用していただき、コミュニケーション向上による生産性向上などにつなげてもらいたい」と話した。


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2人1組でICカードリーダー付きの自販機にICカードを「一緒に」かざすことで、ドリンクが1人1本ずつ提供される

「チーム高知」がオリジナル紙製品を紹介

 高知県の印刷会社2社がIGAS2022にコラボ出展し、メイドイン高知のオリジナル紙製品が来場者の注目を集めた。

 今回、「チーム高知」として出展したのは、ペーパーアイテムショップ「Paper message」を全国に3店舗展開する本山印刷(株)(本社/高知市大川筋2-6-11、本山幸一社長)と、SDGs配慮型企業として「エコプレス紙ファイル」などを展開するニヨド印刷(株)(本社/高知県吾川郡いの町474-2、御庄康隆社長)。各社のオリジナル紙製品とともに、両社ブースの中央には、本山印刷の「デザイン力」とニヨド印刷の「技術力」の融合で生み出されたダブルリングノートや糸綴じのスケジュール帳、ハードカバーノート、紙袋などのオリジナル紙製品を紹介した。


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本山社長(左)と御庄社長


テクノロール、A3枚葉プライマーコーター機発表

 テクノロール(株)(畑中一辰社長)は、A3ノビサイズに対応した枚葉プライマーコーター機「TEC COATER SYSTEM-50」を発表した。

 同機は、「使いやすいプライマーコーター機」をコンセプトに開発されたもの。ユーザーの用途や予算に合わせて装置を選択できるユニットシステムとなっており、フィーダー、コロナ処理装置、コーターユニット、IR乾燥装置、UV乾燥装置を組み合わせて構成することが可能である。

 印刷の前処理ではコロナ処理し、プライマーを塗布。後加工ではニスの塗布として使用できるほか、厚みのある基材にも対応しているため、その他の塗布用途としても多種多様に対応する。


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TEC COATER SYSTEM-50


オンデオマ、クラウド型バリアブル印刷システム

 (株)オンデオマは、デザインから印刷データ生成まで、すべてクラウド上で完結するバリアブルプリントソリューション「JOIN PIC-VARIABLE-」を発表し、実演で披露した。

 同システムは、データベース(CSVなど)を読み込み、自動で効果の高い可変印刷物を作成するクラウド型のバリアブルプリント出力システム。データベース入力から面付け出力まで、一連の作業をシンプルな操作で行い、宛名・DM(はがき/挨拶状など)、名刺、ナンバリング(チケット/クーポンなど)、POP(プライスカードなど)など、可変データを扱う様々なアイテムに活用できる。

 人名、宛名、アーチテキスト、図形描画など用途に合わせた項目を搭載。ルビの位置や敬称有無、バーコードの生成など、高性能な文字組み機能を持ち、煩雑なプログラミングを必要とせず、簡単なルール設定でキレイな自動レイアウトが可能だ。

 また、オンラインデザインツールを搭載するほか、多彩な面付けにも対応。モリサワやヒラギノフォントなど400書体以上も標準搭載している。


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IGAS2022のオンデオマブース

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