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IGAS2022レポート(4)

ウチダテクノ、特殊素材に対応するダイカッター

 ウチダテクノは、ダイカッター「AeroDiCut」を出品し、様々なメディアを使用した加工実演を披露した。

 同機は、デジタル技術でプラテンダイを活用するダイカッター。プレスユニット部には、「可動式プレスローラー」機構を採用し、静粛性に優れ、省電力化も実現。カラータッチスクリーンでわかりやすい操作を実現し、さらに最大100通りのジョブを記憶させることができる。

 また、展示モデルでは、センサー部に改良を施し、透明フィルムなどの特殊メディアにも対応。会場では、透明フィルムのほか、従来品の主原料である化石燃料由来樹脂の一部を植物由来のバイオマス樹脂に代替することで、CO2の排出量を削減した「ユポグリーン」や石油由来原料を一切使用せず、植物由来原料(サトウキビ)を100%使用した新素材「オイ・シート」などの環境にやさしいメディアへの加工も披露した。


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AeroDieCut

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「ユポグリーン」などの環境配慮型素材で加工実演


ハイデルベルグ、メンテナンスのDXを提案

 ハイデルベルグ・ジャパン(ヨルグ・バウアー社長)は、IGAS2022会期中の11月25日、同社ブースにおいてメンテナンスのDXを実現する新たなアプリケーション「メンテナンスマネージャー4.0」を佐川印刷(佐川正純社長)が導入したことを発表した。

 「メンテナンスマネージャー4.0」は、複雑なメンテナンスを簡素化する新たなアプリケーション。従来の分厚いメンテナンスマニュアルを必要とせず、すべての情報はデジタル化され、スマホやタブレットで、いつでもどこでも確認することが可能。また、機械のどの部分をいつメンテナンスすればいいのかをAIが最適なタイミングを見つけて示し、メンテナンス記録の保存や、その情報を社内でシェアすることもできる。

 佐川印刷は、2022年5月よりパイロットユーザーとして「メンテナンスマネージャー4.0」の利用を開始。以降、紙によるメンテナンスチェックリストを撤廃し、スマートデバイスによる運用を開始している。


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佐川社長(左)とバウアー社長


渡辺通商、業界の垣根を越えて情報発信

 渡辺通商は、BC丁合機をはじめカレンダー製本機タンザックなど多数の機種を修理、改造、販売を手がける正規代理店のSDO機工、渡辺通商がスポンサー契約をしている総合格闘家・浜崎朱加選手が所属する格闘技スクール「AACC」、そしてIGASで着用したユニフォームを製作した中目黒のアパレルメーカー「HOSU」と共同出展し、印刷業界だけでなく、すべての業界に向けて情報発信を行った。

 同社ブースでは、タンザックや紙製リング綴じ製本機など、各種製品が展示されたほか、アントキの猪木やふじいあきらなどの芸能人を招聘し、独自の企画で会場を盛り上げていた。

 また、会場には、浜崎選手も駆けつけ、来場者への対応などを行っていた。


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共同出展ブース

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浜崎選手も連日参戦

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