IGAS2022レポート(4)
日本HP、第4世代HP Latexインク採用の大判機
日本HPは、第4世代のHP Latexインクを採用した大判プリンターの新機種「HP Latex 2700」を国内初展示した。
生産性を向上した幅3.2m対応の「HP Latex 2700」は、自動プリントヘッドクリーニング技術を備えた左右対称のダブルプリントヘッドにより、最大89平米/時で高彩度な出力を実現する。ユーザーは、様々なサイン・ディスプレイやインテリア装飾アプリケーションにおいて、薄いフィルム、塩ビ粘着フィルム、紙などのメディアの光沢と風合いを保ちつつ、30%広い色域で高利益のジョブを高速で処理することができる。
第4世代のHP Latexインクは、UL ECOLOGO認証を取得しており、UL GREENGUARD GOLD認証および玩具安全性指令要件も満たしている。これにより、出力事業者は、繊細な環境基準を求められる案件にも対応することができる。
新星コーポレィション、紙器業界向けに新製品
(株)新星コーポレィション(東京都練馬区、長嶺英生社長)は、今夏から取り扱いを開始した本紙対応の紙器パッケージ業界向けカラープルーフシステム「Direct Color Proof Type-M」などを紹介した。
同システムには、メディアフリーを実現するMP(マルチパーパス)インクを採用。同インクは低温の温風で緩かに乾燥させるため、メディア表面でインクが広がりながら適度に浸透、定着する。このため、印刷面の凹凸が少なく、オフセット印刷に極めて近い自然な仕上がりとなる。箔押しやPP貼りなど表面加工の定着も容易。
また、曲げ伸びに強くしっかり定着するため、後加工に非常に強く、モックアップの作成時にインク割れが起きにくい。他のインクでは難しい蒸着紙やミルクカートン紙へ印刷可能なほか、真空成型や熱成型加工にも対応する。
ART×TECH、産学連携の製本システム
「Smart Factory Zone」の新たな試み「ART×TECH」では、京都芸術大学とホリゾン、リコージャパンの協業による「UKIYOE-DYNAMICデザインラッピング」が展示・紹介された。
同コラボでは、京都芸術大学 芸術学部 キャラクターデザイン学科の秋元咲来さんがデザインした「UKIYOE-DYNAMIC」を、リコージャパンのフラットベットプリンター「RICOH Pro TF6215」で印刷。その印刷されたデザインをホリゾンのロボット投入無線綴じシステムにラッピングしている。

