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IGAS2022レポート(3)

シリウスビジョン、汎用性に優れた新検査装置

 シリウスビジョン(株)(本社/横浜市港北区、辻谷潤一社長)は、ジャンルの異なる検査ソフト別にゾーンを分け、ソフト導入事例として実機を展示した。その中、「FlexVision」ゾーンでは、使い勝手と汎用性に優れた3つの検査装置の新製品を紹介した。

 「Smaco(スマコ)」は、コンパクトサイズの一体型シート検査装置で、筐体サイズは検査ソフトと搬送部を含めても1メートル程度。キャスター付きのため、印刷対象物のある場所に簡単に移動できる。

 一体型品質検査装置「S-ComSmart」は、主に全面の品質検査をするもので、A4サイズで表裏ワンパスの検査が可能。さらに高精度な検査が可能になっており、バーコード・QR・OCRの検査に対応する。汚れ、オプションでPDFマスターとの比較もできる。

 卓上ロールラベル検査装置「S-Lab Combi」は、卓上プリンターと連動して検査できる新製品。ラベルに追い刷りした可変情報の検査などに適している。


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卓上ロールラベル検査装置「S-Lab Combi」


広瀬鉄工、LED-UV搭載圧着ハガキ製造システム

 広瀬鉄工(株)は、LED-UV乾燥システムを搭載したワンパス圧着ハガキ製造システム「SAC-18DM」を展示実演した。

 小型フレキソコーティングマシン「SAC-18」に折機と圧着機をドッキングさせたもので、Ⅴ折Z折ハガキからA4仕上V折圧着までをこなすワイドレンジの圧着DM一貫製造インラインマシンだ。また、A3全面部分コート作業のみの仕事も中間でデリバリー可能。オフセット印刷、オンデマンドデジタル印刷を問わず、付加価値を高める「オール国産技術」の集大成である。昨今では事業再構築ものづくり補助金活用による採用が相次いでいるという。


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ワンパス圧着ハガキ製造システム


ベルパック、500m/分の超高速巻き返し検査機

 (株)ベルパック(大阪市生野区、柳澤隆司社長)は、ハイエンドモデルの基本性能を継承しつつ、さらなる省スペース化と低価格化を実現したエントリーモデルや、最高500m/分までの検査速度を実現した高速モデルのラベル検査装置を出品。「検査搬送機メーカーのスペシャリスト」として、検査工程のさらなる効率化を提案した。

 なかでも注目を集めたのが搬送速度500m/分の超高速巻き返し検査機「YC511-LNTWⅤ-K」(参考出展)だ。高剛性の機械フレームを高精度の機械加工によって製作された機械本体により、高速度でも安定した巻き取り作業が行える超高速横軸型ロールラベル検査機。張力は、パウダーブレーキを使わない制御のため、停止時・加速時の巻締りやラベル移行のトラブルが少ないのが特徴。検査部にはPrenity PLC401(ダックエンジニアリング製)を搭載。

 さらに、ダックエンジニアリング製の「ピタッと!システム」を搭載することで、全数ノンストップ検査後に高速で巻き戻しながら、処理したいNG部分のみを停止させ、処理することができる。


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最高搬送速度500m/分の超高速巻き返し検査機


SCREEN GA、脱プラを実現する紙製包材を提案

 SCREENグラフィックソリューションズ(SCREEN GA)では、ロールtoロールのインクジェット印刷機「Truepress PAC 520P」を参考出展し、脱プラに貢献する紙製包材印刷を提案した。

 SCREEN GAでは、商業印刷・出版印刷、ラベル印刷、パッケージ印刷の3つの市場に向けた製品・ソリューション展開を、より明確にするためにデジタル印刷機の製品ブランドである「Truepressシリーズ」の各製品ロゴをリニューアルすることを決定。今回、参考出展した「Truepress PAC 520P」は、パッケージ印刷向けの製品となる。同機は、「Truepress Jet5200NX」を基本ベースに改良を施し、紙製包材印刷に対応するインクジェット印刷機となっている。


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Truepress PAC 520P

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印刷・加工サンプルも展示

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