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drupa2024、174ヵ国から17万人来場 - 記録的な契約が締結

デジタル機、パッケージ分野に焦点

 世界最高峰の印刷・クロスメディアソリューション専門メッセ「drupa2024」(主催:メッセ・デュッセルドルフ)が5月28日から6月7日の11日間、ドイツ・デュッセルドルフ見本市会場において開催され、会期中は174ヵ国から約17万人が来場した。


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 今回、来場者の海外からの比率は80%で、過去最高の数字となった。ヨーロッパに次いでアジアが22%で最も多く、アメリカが12%と続いた。アジア、ラテンアメリカ、MENA地域は大きな成長の可能性を秘めた市場であり、出展者の参加と受注の大幅な増加にそれが反映されている。多くの主要企業が、予想を大幅に上回る契約を締結したと報告した。いくつかのケースでは、設定された販売目標が見本市の最初の数日間ですでに達成された。


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 会場では、自動化が中心的な役割を果たし、ソフトウェアソリューションを含むAIとスマートワークフローに重点が置かれた。デジタル技術とアナログ技術は理想的には互いに補完し、メリットを享受できることが明らかになった。また、各主要メーカーは多彩なデジタルプレスを発表。主要企業のブースの多くは製品単体ではなく、各種ワークフローシステムや印刷、後加工など、パートナー企業と協力した展示・デモンストレーションを行っていた。製品分野別では、厚紙対応の印刷機やダイカット、加飾、貼り箱など、パッケージに関連する製品の展示が目立ち、世界的にもこの分野のさらなる成長が期待されていることが明らかであった。


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 メッセ・デュッセルドルフのマネージングディレクター、エアハルト・ヴィエンカンプ氏は、今回の見本市の流れに非常に満足している。

 「drupa2024は、業界をリードする見本市としての地位と独自の魅力を驚くべき方法で支えてくれた。印象的な国際感覚と、何よりも来場者の高い意思決定能力により、一方では見本市ブースで詳細かつ根拠のある技術的議論が、他方では多くの直接投資決定が確保された。出展者からは大量購入契約について話を聞いた」。


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 また、drupa委員会の委員長のDr. Andreas Pleßke氏は、drupaの卓越した地位と重要性を強調した。

 「drupaは、他のどの見本市よりも新しいアプローチと新しい技術を象徴している。印刷およびポストプレス業界全体が世界をリードする見本市に集まるため、業界にとって最大規模であるだけでなく、最も重要なグローバル プラットフォームでもある。リードを生み出すのに非常に役立っている。世界中からこれほど多くの新しい国際的コンタクトをこれほど短期間に1ヵ所で構築できる機会は他にはない」。

 なお、次回のdrupaは2028年に開催される。

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