after drupa 2024|Koenig & Bauer、パッケージとデジタルソリューションに焦点
ネットワーク化された生産環境の未来像提示〜新次元のパフォーマンス公開
ダイカッター「CutPRO X106」と「CutPRO Q 106」
また、世界初の4つのプロセスユニット(エンボス/筋入れ/型抜き/ストリッピング)を備えたロータリーダイカッター「CutPRO X106」を、最高1万6000枚/時のスピードで稼働させた。新世代のインライン・ブランカーは、よりコンパクトな設計と最高品質の仕上がりで注目された。対応可能な型抜きレイアウトのバリエーションも、従来よりもはるかに柔軟になっている。
そして、印刷機と同じDriveTronicフィーダーなど、独創的な技術を満載したフラットベットダイカッター「CutPRO Q 106」も展示。ストリッピングユニットを備えた標準システム、またはブランカーを追加搭載でき、最高9000枚/時の速度でダイカット性能を提供できる。
「CutPRO Q 106」の特徴のひとつは、ケーニッヒ&バウアーの成功したRapida印刷機シリーズの技術が統合されていることだ。DriveTronicフィーダーの革新的な専用駆動技術により、最適化されたシートインフィードと、扱う材料に関わらず可能な限り短い準備時間が実現する。Cut2Print見当合わせシステムも同様に革新的だ。完全自動パレット交換によるノンストップソリューションは、中断のないプロセスで生産効率の向上が可能である。
「CutPRO X106はよりハイスピードに、そしてCutPRO Q 106はより薄いものから厚いメディアに対応が可能になった」(同社担当者)
最大の生産性を誇るフォルダーグルアー「Omega Alius90」
まったく新しい新製品として登場したフォルダーグルアー「Omega Alius90」は、革新的な自動化モジュールとメモリー機能により、ジョブチェンジのための超高速メイクレディが可能になり、最高600m/分のベルト速度で最大スループットを実現する。個々のニーズに合わせた周辺機器は、最大限の柔軟性を確保することが可能になり、接着前後の工程を最適化できる。
drupa2024のブースでは、プリフィーダーと自動包装システムOmega E-Packを装備してデモが実施され、多くの来場者の注目を集めていた。
印刷生産とポストプレスを新たなレベルに引き上げるための新次元のパフォーマンスを公開したKoenig & Bauerは、印刷業界の未来を見据え、今後も革新と伝統を融合させた製品群で、世界中のユーザーに新たな価値を提供し続ける。drupa2024で発表されたこれらの新製品群が1日も早く市場投入され、世界の生産現場で活躍していくことを期待したい。