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after drupa 2024|HP、圧巻のデジタル印刷革新

全12台のデジタル印刷機と8種類の自動生産ライン

フェラーリのスポンサーシップとセキュリティ印刷

 HPは今年5月、フェラーリとタイトルパートナー契約を締結して話題となった。ブースには本物のフェラーリのレーシングカーが展示され、多くの来場者の注目を集めていた。フェラーリの実物展示は、HPの技術力とブランド力を強調していた。


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フェラーリのレーシングカーを実物展示


 また、偽造防止やブランド保護に対応するセキュリティ印刷機「HP Indigo 7K Secure」も注目を集めた。複雑な偽造防止機能を搭載し、ブランド保護や政府レベルのセキュリティ印刷に対応している。「例えば、一本の線に見えても拡大するとマイクロテキストの波線で構成されているなど、複数の偽造防止機能を組み合わせることが可能です」と永嶋氏は説明した。


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HP Indigo 7K Secure Press


ラベル印刷市場への貢献

 HPブースでは、ラベル印刷の最新技術も展示された。HPはラベル市場でも大きな存在感を示している。最新機の、1分間で最大120メートルの高速印刷が可能な12色機モデルHP Indigo V12は、小ロットのみならず中ロットや大ロットの領域まで損益分岐点を押し上げ、ラベル市場のデジタル変革を促進している。


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HP Indigo V12


自動走行ロボットによる人手不足解消

 さらに、自動走行ロボットによる用紙パレット交換システムも紹介された。「生産現場の生産性向上を目指す業界へ向けて、HPはMoviGo社と共同で自律走行搬送ロボット(AMR)を発表しました。このAMRでメディアの搬送を自動化することで、印刷機1台あたり1日最大2時間を節約できます」と永嶋氏。さらに、AIを活用して印刷機のパフォーマンスを最適化するインテリジェントなウィザードHP Indigo PQ Maestroや、ユーザーのプリファレンスを学習することで最適の印刷モードを自動的に予測する意思決定支援ツールも搭載し、全体の生産性向上が図られていた。

最新B2デジタル印刷機と紙器・パッケージ

 最後に案内されたのは、商業印刷とパッケージ印刷のエリア。ここには新製品のB2デジタル印刷機「HP Indigo 18K」、「HP Indigo 120K」などのデジタル印刷機が展示されていた。


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HP Indigo 18K

 eコマースの成長にともない包装資材市場も急速に拡大し、小ロット対応のパッケージ印刷が求められる中、HPの最新技術はそのニーズに応える革新的なソリューションを提供していた。


 「利益ある成長を実現」をコンセプトに、明日の印刷業界を形作る多彩な革新的技術やアプリケーションを展示したHPのブースからは、印刷業界の未来を切り開く可能性が感じられた。

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