ページの先頭です

広瀬鉄工、オフライン枚葉検査に「3つの安心」

200台に迫る納入実績

 広瀬鉄工(株)(本社/大阪市東成区東中本3-12-31、廣瀬安宏社長)が手掛けるロングセラー機「inspect」シリーズは、「枚葉印刷物検査に3つの安心」をキャッチフレーズに、グリッパー搬送と胴巻付方式を採用し、簡単な操作性を追求したオフライン式枚葉印刷検査装置。市場のニーズを取り入れながら進化を続け、現在200台に迫る納入実績を誇る。


hirose_kensa24_inspect40.jpg
オフライン枚葉印刷検査装置「inspect」シリーズ

 顧客ニーズがより多様化する印刷業界において、検査装置は「不良の社外流出」によるトラブルを未然に防ぐという機能に加え、印刷品質のエビデンスとしての意味合いも強くなっている。ただ、印刷品質と安定供給を担保しながら低価格化、短納期化が求められる環境の中で、「オフセットインライン検査ではクワエ尻検査がどうも上手くいかない」「従来のコンベア検査機では薄くなるとバタついて不安定」「シリンダータイプは機械コストが高いのではないか」などの悩みや課題もあり、その中で登場したのがオフライン枚葉印刷検査装置「inspect」シリーズである。「品質保証」「大量処理」「検品のコストダウン」という「3つの安心提供」をコンセプトとして開発されたものだ。

 同社の主力製品のひとつである同機は、オフセット印刷機と同じ機構のダブルサイズシリンダー上で用紙を巻き付け、高速で高精度な印刷紙面検査を行う。精度を高め、処理能力を最高毎時1万2,000枚に高速化した背景には、印刷業界の品質向上と短納期対応への貢献度を高める狙いがある。

 同社がオフセット印刷機生産で長年培ってきたノウハウと実績をもとに、さらに研究成果を上乗せして印刷機と同等のスピードを実現しており、オフセット印刷機と同じ紙の搬送機構を採用していることから0.04~0.7ミリの紙厚でも検査胴に着実に巻きつけられる。従来のコンベア式での用紙のバタツキ、蛇行、薄紙のジャミング、高額なベルトメンテナンス、広い設置スペース等々といった問題を一挙に解決し、用紙のバタツキや反り返りによる反射光が原因となる検査誤認が生じないという特長を持つ。

 とくに近年、印刷の高付加価値化において、ニス加工や蒸着、箔押し加工など、印刷物の表面加工が増えている中で、機械構造上の技術によってオフライン印刷検査の守備範囲をより拡げている。「オフライン検査で当社の検査機は市場の約90%を占めている」と廣瀬社長。今後さらに市場投入へ注力していくという。

 搭載している検査装置(カメラ)は、独自の画像処理技術による高精度検査で定評のあるダックエンジニアリング(本社/京都市)の最新検査装置「Prenity(プレニティ)」シリーズ。未検査エリアの少ない高精度の全面検査や重要部分のポイント検査設定など、様々な検査ニーズに対応する。

注目コンテンツ