Kolbus(エスケイセールス)、drupa2024で「パッケージ生産の新技術」紹介
ドイツのKolbus社は、drupa2024に「パッケージ生産の新技術」をテーマに出展し、同社のパッケージ関連機種を一堂に紹介した。同社製品を国内で販売する(株)エスケイセールス(本社/埼玉県富士見市、岡本武俊社長)では会期中、全日にわたって社員が常駐し、日本からの来場者をアテンドした。会場でのインタビューでKolbus社のWilfried Kroger CEOは、「今回の出展は非常に良いものになるものとポジティブに捉えている」と話し、drupa後の成果に自信を示した。
Kolbus社は今回、ホール1のスタンドB55に出展し、パッケージ生産用の新製品を含めたラインアップを650平米のスペースで紹介。ワールドワイドの来場者から注目を集めた。
同社は長い伝統を誇る卓越した工学技術、すべての面における品質への献身で知られており、コンサルタントと試運転を通し、機械のライフサイクルを最大限に活用できるよう支援している。また、効率的な生産工程を実現し、支える新しい方法の開発に取り組んでおり、世界中のユーザーから同社製品が生産工程の効率を改善し、生産性を向上させるとのフィードバックを得ている。
そこで今回、drupa2024に出品した製品のうち、いくつかの新製品にスポットを当てて紹介する。
まず、段ボール製FEFCO型折り畳み箱生産用最新Kolbus Boxmaker機械「BX Motion Pro」。これは、極めて優れた生産工程を実現する(全モジュールの完全自動セット、迅速なセット、わずか60秒の切り替え)もので、小・中ロット運転用の柔軟性のある箱生産により、シングルからトリプルウォールまでの信頼性の高い加工が可能である。
また今回、新製品の「DA160表紙貼機」を初出品。従来のDA260と比較し、マシンサイズはコンパクトになり、回転数は半分の毎分20回転となったが、同社の担当者は「このくらいのスペックで十分というユーザーニーズもある」と話しており、今後の販売に自信を示した。そのほか、新たな装置によりセット替えも早くできるようになった。
そして、パンチングやV型抜きされたボール紙に自動でテープを貼って組み立てる「BOX LINE TAPER」。同製品は、タッチスクリーン付き操縦システムにより、生産モードの選択/ジョブ記憶装置/オペレーターによる生産変更/自動セット/操作方法/生産カウンター(ジョブ、交換、開始/停止カウンター)/機械や材料のトラブル表示/オペレーターによる誤作動の防止が可能である。また、ボール紙供給装置、組立部、4つのヒートシールステーション、ベルトコンベアでの排出、シーメンスSIMOTION Dを基にしたサーボコントロールドライブ、スマートラインモジュールによるラインネットワーク、CE規格安全標準機などを標準搭載している。
また、「BOX LINE WRAPPER」は、底箱には深いラッピング、かぶせ箱には側面が滑らかに重なるラッピングを部品交換なしで実現することが可能である。
高級貼箱業界では、箱に入れる製品が最適な見栄えになるよう、ボール及び紙のパッケージ生産で最高精度の品質が必要になるが、Kolbusの製品を使用すれば、独創的なボックスライン装置により、ボール・紙・糊の自動加工における高い精度と効率性、均一性、コスト効率性が保証され、生産量を増加させることができる。同社ブースでは、Kolbusの製品で生産した多数のサンプルも展示されていた。