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ピツニーボウズジャパン、「様々な帳票」に対応する汎用性に優れた卓上型インサーター提供

DMに初めて取り組む企業も安心の操作性

「ファイルベース」の機能で誤封入のないDM発送作業を実現

 同社では卓上型のインサーターを数種類ラインアップしているが、その中でも「印刷業界の仕事にバッチリはまる」と楢原統括本部長が推奨しているのが「Relay7000/8000」の機種である。封筒処理能力は最大で毎時5,400通。汎用性に優れ、定形封筒だけでなく、定形外封筒にも対応するため、自治体や一般企業など、幅広いクライアントから様々な仕事を受注する印刷会社には最適な機種と言えるだろう。奥部長は「角2和封筒については手作業による人海戦術で封入封緘しているユーザーも多いが、Relay7000/8000は汎用性があり、角2和封筒にも対応している。さらにRelay9000では、カタログやマニュアルなど、厚みのある冊子も封入できる」と同機種の優位性を話す。


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定形・定形外封筒対応のインサーター「Relay8000」

 小型で、カラーディスプレイによる直感的な作業を実現するため、「操作性はパソコン、複合機のような感覚」と評価しているユーザーもいるようだ。「PlanetPress」というバリアブルデータ(名寄せデータ)作成ソフトウェア(オプション)を活用すれば、封入する内容や枚数が異なる処理であっても自動でバリアブル封入が可能になる。また、多品種・小ロットの封入・封緘であっても、機器設定変更が容易であるため、迅速に業務の切り替えが可能である。

 さらに、この汎用インサーターには「ファイルベース」というソフトウェアによる検査機能を追加することができる。発送先ごとに内容物が異なるバリアブル封入に対しても検査することができ、誤封入のない発送作業が可能になっている。


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「ファイルベース」を活用すれば、誤封入のないDM発送作業が可能

 「ファイルベース」は、発送先ごとに、正しく封筒が作成されたかどうかをモニター表示する。「作成予定の封筒情報」と、「実際に作成された封筒」が合致しているかを判断するもので、ファイルベースの機能を活用することで、個人情報などを含めた「絶対に誤封入が許されない」といったDMや郵便物についても、人の目による検査が不要になり、作業負荷や作業時間を大幅に軽減することができる。「Relay7000」を今年1月に導入した某印刷会社は、昨年に数日がかりで検品作業を行った個人情報を含めた受注があったようで、「もっと早く導入していれば...」とコメントしていたという。

 「ファイルベースでは帳票(内容物)のすべてにインサーター制御用のバーコードを打つ。インサーターがバーコードを読み込むことで、封筒の中に正しい枚数が正しい順番で入っているかどうかを検査することができる。出来上がった封筒が成果物としてOKかNGかをファイルベースが判断する」(カスタマーサービス本部 ソリューションエンジニアリング部 次長 渡部哲也氏)

 「ファイルベース」を導入すれば、トラブルが発生した場合もログから封筒作成状況が追えるため、「証跡」が必要な印刷会社で利用しているケースが多いようである。

低価格と簡易な操作性で印刷会社のDMビジネスをサポート

 同社が印刷会社向けに推奨している機種の1つである「Relay8000」。楢原統括本部長は「大型インサーターのイメージがあるのかも知れないが、それだけの機能と使いやすさでその価格であれば安いね、と言われる」と話す。最近は補助金などを活用しての導入も増えているようだが、イニシャルコストだけでなく、簡易な操作性はランニングコストにも大きな影響を与えることができるようだ。渡部次長は、「専門のオペレーターが不要で、パートやアルバイトでも操作ができる。仕事のあるときだけオペレーターを増やすなど、運用全体での人件費を抑えることができる」と説明する。

 さらに、イニシャルコスト・ランニングコストが低価格な同社インサーターの存在は、印刷会社が臆せずに積極的に仕事を取りに行くことができるきっかけにもなっているようだ。

 「納入後の調整期間も短いため、『この案件が受注できたら導入しますね』というクライアントもいる」(楢原統括本部長)と、導入前から印刷会社の積極的な営業活動に効果を発揮しているようで、印刷会社のDMビジネスを強力にサポートしている。

 印刷業界での認知度はまだまだということだが、楢原統括本部長は「これは、逆に伸びシロがあるということだと前向きに捉えている。やればやるほど案件があるので、導入率を加速させていきたい。印刷業界に向けてのノウハウもまとまってきたので、いよいよ攻勢に打って出ていく」と、印刷業界のDMビジネスをバックアップし、さらに加速させていきたい考えだ。DMビジネスで事業領域拡大を検討する印刷会社にとって、頼りになるパートナーが登場したと言えるだろう。

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