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FFGS、高生産性と汎用性でバリアブルDM制作サポート[FormMagic5.1リリース]

紙DM制作の効率化機能追加〜原稿データを効率的にチェック

 富士フイルムグラフィックソリューションズ(株)(山田周一郎社長、FFGS)は、高度な自動組版機能を持つバリアブル印刷ソフト「FormMagic」の最新バージョンをリリースした。同ソフトは、宣伝効果の高いバリアブルプリントデータを作成できるプロフェッショナル向けソフトウェア。V5.1では、紙DM(ダイレクトメール)制作の効率化を実現する機能を新たに追加し、バリアブルDM制作のフロントエンジンとして注目を集めている。


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シンプルプロダクツ事業部・営業部の佐々木部長(左)と小林課長

紙DMが注目される背景

 新型コロナウイルスによるパンデミックを引き金に、新聞や雑誌、折込チラシといった紙媒体の需要は大きく落ち込み、今でもコロナ前の7割から8割という状況が続いている一方で、紙DMはコロナ前の93%近くまで回復しており、他の媒体と比較しても堅調な分野である。この背景について、FFGSシンプルプロダクツ事業部 営業部の小林隆弘担当課長は、「コロナ禍において社会全体が『非対面』への傾向を強め、情報伝達手段においても非対面型が定着しつつあるなか、そのツールとして紙DMが注目されている」と説明する。また、FFGSシンプルプロダクツ事業部 営業部の佐々木健至部長は、紙DMが注目されるもうひとつの理由として「デジタル(ネットビジネス)との親和性」を挙げている。

 「例えば、データマーケティングで抽出したターゲットに向けたターゲティングDMや、購入履歴や属性に基づいてメッセージを変えたパーソナライズDM、ECサイトで商品をカゴに入れたまま『カゴ落ち』しているユーザーヘのアプローチDMなど、デジタルマーケティング業界からも紙DMによる販促効果が注目されている」(佐々木部長)

 これらを背景に印刷会社は、デジタルと連携した効果的な紙DMの提案を行うことで、クライアントのビジネス拡大に貢献し、新たな印刷事業領域の商機を得ることができる。その紙DM制作のフロント側で、印刷会社の事業として成立されるだけの生産処理能力と多彩な機能による汎用性を提供するのが「FormMagic」だ。

宛名1万件のPDFデータを5分以内に生成

 「FormMagic」は、単なる宛名書き・差し換えソフトの領域を超え、宣伝効果の高いバリアブルプリントデータを作成できるプロフェッショナル向けソフトウェア。流し込む項目ごとにデータの有無やフラグを判断してレイアウトを可変させる「自動判断組」や、グラフ作成、イメージバリアブルなどにも対応。顧客情報に合わせて商品や表現を変えるOne to Oneの分野において、もともと自動組版ソフトとして開発された「FormMagic」は、リッチデザインが求められる印刷物の制作に適している。


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FormMagic概要図

 「FormMagic」が他製品に比べて秀でている特徴は大きく2つある。まずは高生産性(処理スピード)だ。小林課長は、「DMは検品や後加工に時間がかかるため、前工程であるデータ生成には正確性とスピードが求められる。印刷会社にとって、早くデータが生成できるということは、その後の作業が効率的に行える」と指摘する。

 「FormMagic」の高生産性は、PDFを生成するエンジンの性能に起因する。「FormMagic」は独自のフォーマットでバリアブル処理を高速にシミュレートし、アドビ社のPDFライブラリーを採用し、一発でPDFを生成する仕組みを持つ。例えば、ハガキの宛名の場合、1万件のPDFデータを5分以内に生成できるという。

 もうひとつの特徴は、様々なジョブに活用できる汎用性だ。「バリアブル印刷というと、宛名かナンバリングを想像されるが、FormMagicは文字組版だけでなく、画像やバーコード、グラフなど、様々な要素をバリアブル生成できる。DM、プライスPOPといった文字組版はもちろん、健康診断レポートや学習塾の成績表などでも活用されている」(佐々木部長)

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