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広瀬鉄工、200台に迫る納入実績[オフライン枚葉検査装置]

 「安定した品質の提供」。それは需給両社間の絆を一層強めていく最大の要因で、そんな条件を満たすものとして広瀬鉄工(株)(本社/大阪市東成区東中本3丁目、廣瀬安宏社長)は「枚葉印刷物検査に3つの安心」をキャッチフレーズに、グリッパー搬送並びに倍胴巻付方式と簡単操作性を追求したオフライン式枚葉印刷検査装置「inspect」シリーズを上市して実績を積んでいる。200台に迫る納入実績を誇る。


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オフライン枚葉印刷検査装置「inspect」シリーズ

 近年の印刷業の経営環境は大きく変化し、とくに厳しい競争社会の中で高品質の提供はもとより、短納期、低コスト化が求められ、多様化した顧客ニーズに応えていく企業の姿勢が強く要求されている。いわゆる高品質化と安定供給を、低価格化、短納期化された環境の中で顧客満足度を高めていくことが求められており、「オフセットインライン検査ではクワエ尻検査がどうも上手くいかない」「従来のコンベア検査機では薄くなるとバタついて不安定」「シリンダータイプは機械コストが高いのではないか」、そんな悩みや問題を強く意識して登場したのがオフライン枚葉印刷検査装置「inspect」シリーズで、「品質保証」「大量処理」「検品のコストダウン」という「3つの安心提供」をコンセプトとして開発されたものだ。

 オフセット印刷機と同等のスピードで高精度な印刷紙面検査を行う同社の主力製品の1つで、品質保証の面で活躍しているロングセラー機である。精度を高め、処理能力を毎時1万2,000枚に高速化した背景には、印刷業界の品質向上と短納期対応への貢献度を高めることがある。

 同社が長年にわたってオフセット印刷機生産を行ってきた結果で培ったノウハウと実績をもとに、さらに研究成果を上乗せして印刷機と同等のスピードを実現させているもので、このためオフセット印刷機と同じ紙の搬送機構を採用し、0.04~0.7ミリの紙厚でも検査胴に着実に巻きつけられるため、用紙のバタツキや反り返りによる反射光が原因となる検査誤認が生じないという特長を持つ。

 とくに近年、印刷の高付加価値化において、ニス加工や蒸着、箔押し加工など、印刷紙の表面加工が増えている中で、機械構造上の技術が生き、オフライン印刷検査をより拡げるとともに、高精度化、高速化して注目されており、「オフライン検査で当社の検査機は市場の約90%を占めている」と廣瀬社長。今後さらに市場投入へ力を注いでいくという。

 搭載した検査装置は、独自の画像処理技術による高精度検査に定評のあるダックエンジニアリング(本社/京都市)の検査装置「Trinity(トリニティ)」シリーズである。品質保証には、未検査エリアの少ない高精度の全面検査や重要部分のポイント検査設定など、検査精度と能力は既に市場で実証されている。

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