緑屋紙工、高級マスク販売用ケース開発
オリジナルデザインにも対応
ドラッグストアなどの量販店で安価な不織布マスクが販売される一方、ブランド店などでは1枚数千円もする高級マスクが販売されている。しかし、マスクは高級でもケースは一般的なPP袋という場合がほとんどだ。
「これでは、せっかくのブランドの価値が損なわれてしまうのではないか」。ここに商機を感じたのは、緑屋紙工(株)(本社/大阪市平野区、薮野浩明社長)の薮野美佳夫人。別注封筒に特化した「おそらく日本一、何でもできる封筒屋」の技術を活用し、このほど「高級マスク販売用ケース」を開発した。

様々なデザインのサンプルを手に女性スタッフと美佳夫人(右)
これは、多くの印刷会社が手掛ける「マスク保管用ケース」とは一線を画したマスクケース。「昨今はブランド店でシルクや西陣織の高級マスクも販売されていますが、ケースはというと、不織布マスクと同様にPP袋に入れられています。これを見たとき、せっかくのブランドがもったいないと思いました」と美佳夫人。感性豊かな女性ならではの視点と言えそうだ。
サイズは大人用と子供用の2種類。窓封筒を作る要領で、四角い封筒にマスクの形をした窓を開けている。そこにエコセロハン、もしくはグラシンを貼り付けており、環境にも配慮している。紙種も選ぶことができるほか、オリジナルデザインにも対応が可能だ。
同社は4月15日と16日の2日間、大阪産業創造館において開催された「紙加工技術展2021」にて、この高級マスク販売用ケースを発表。これまでは目にすることのなかったデザイン性にも優れたマスクケースは、多くの来場者の注目を集めていた。
