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トヨテック、上製本ソリューションを提供

様々な用紙に対応、新商材開発の可能性を見出す

 (株)トヨテック(本社/千葉県野田市、豊田保社長)は、短時間セッティング/簡単オペレーション/安定的な生産性/最新技術の導入による高生産性と高品質などの要素を兼ね備えた後加工機・製本ソリューションを提供しており、新たな商材開発の可能性を見出せるものとして注目される。今回、同社の上製本ソリューションのラインアップを紹介したい。

大規模生産向けの全自動製本ソリューション「mitaシリーズ」

全自動上製本用ハードカバー製作「mitacase」

 ラミネート済み表紙プリントとチップボールを所定位置にセットすれば、あとは全て機械が綺麗なハードカバーを420冊/時のスピードで制作。
 
 コストが安価で接着が強力なニカワ糊を使用し、ニカワの粘度管理を自動で行えるため、常に安定した状態での糊塗布を可能にしている。部分塗もできる正確な糊塗布により、見た目に美しいハードカバーが製作できる。

 複数サイズのハードカバーを製作時に発生するセット替えも5分以内で行え、少量多品種処理にも適している。


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mitacase

全自動・高速レイフラット製本機「mitablock PRO」

 市場では、水糊(ボンド)を使った製本も多いが、水糊は紙が反ったりうねるなどの課題があった。加えて、ローラーに糊がこびりつくため洗う手間も負担になっていた。その点、「mitablock PRO」は、ホットメルトを採用したことで紙のうねりもなく、乾燥時間も短い。粘度管理もしやすいため、常に同じ条件で塗布できることから、製本の標準化を進めることができる。製本が比較的難しい薄紙にも対応する。

 また、インクジェットプリンタの出力は、折り目部分のインクが剥がれやすいという課題があっが、「mitablock PRO」では、こうした課題もスイス製品の精密な筋押しブレードを採用して解決している。

 なお、用紙同士を直接合紙するだけでなく、間に厚紙を挟み込んだ本づくりも可能で、作りたい本のニーズに応じた製本を提供できるようになる。特に、様々なサイズ・厚みが混在する多品種製造に適した設備である。


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mitablockPRO

全自動ハードカバー・本身合本機「mitabook」

 糊にはホットメルトを採用しているので用紙が反ったり、うねることがない。ホットメルトを指定エリアに吹付け、本身から糊がはみ出ない正確で強力・きれいな合本を420冊/時のスピードで行う。ほとんどの用紙に対応し、ユポ紙やPP加工をしたものなども合本できる。

 全自動なのでオペレーターは表紙と本身の供給を行うだけ。バーコードを表紙と本身にプリントすればツインチェックが自動で行え、表紙と本身の差し違えも防ぐことができる。

 サイズ変更のセット替えは2分以内で少量多品種処理にも適している(写真はオプションのmitaform付)。


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mitabook+mitaform

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