ページの先頭です

 変化に未来を求めて─。京都府印刷工業組合(笹原あき彦理事長)は2021年、前身である申合組合の発足から十数回の組織の変容という「変化」を経て、創始130周年の節目を迎えた。

 記念行事「組合創始130周年記念式典・祝賀パーティー」は、新型コロナウイルス感染拡大の状況に鑑み来年に延期となったが、京印工組はこの組合創始130周年となる2021年を機に、京都の印刷業界の振興発展に寄与してきた先人の遺業に改めて思いを馳せるとともに、価値ある印刷産業を次世代に継承し、新たな「京印工組」に変化し、力強く未来を切り拓いていく決意を示している。

 そこで今回、京都府印刷工業組合創始130周年を記念した「京都印刷・関連業界特集」として、笹原理事長インタビューをはじめ、厳しい経営環境の中で奮闘する京都の印刷会社、関連業者の取り組みについて紹介する。

[インタビュー]笹原あき彦理事長、8団体団結で業界発展へ

京都印刷会館にて笹原理事長 ​ 京都印関連の構造は理想的に機能  京都印刷産業の特長として挙げられるのは、印刷関連業界間の連携が非常に密接にとれていることだ。京都府印刷関連団体協議会として、印刷工業組合・製本・紙器段ボール・ジャグラ・紙工・シール・グラフィック... 全文を読む

朝陽堂印刷、創業130年の技術力と信頼で飛躍

​ 創業1892年─。朝陽堂印刷(株)(本社/京都市南区、髙橋洋平社長)は、来年創業130年を迎える老舗の印刷会社である。今年創始130年を迎える京印工組と同時期に誕生し、4代目の髙橋督治社長は平成12年〜17年の6年間にわたり理事長を務めるなど、同社と京印工組には... 全文を読む

吉川印刷工業所、活版印刷で「京都ブランド」推進

 「活版で印刷したい人が増えている」。このように語るのは、創業90周年を迎える(株)吉川印刷工業所(京都市南区吉祥院這登中町45-1)の吉川宣治社長だ。同社は全国でも希少な菊全判を含む全4台の活版印刷機を設備。これにより、デザイナーやクライアントのこだわりをカタチに... 全文を読む

中西印刷、「印刷を超えた印刷会社」へ 〜 XMLによるオンラインジャーナルを推進

 印刷を通じて文化学術の発展に貢献する--。中西印刷(株)(本社/京都市上京区、中西秀彦社長)は、学会誌・学術印刷全般、査読編集、学会事務委託など、学術発展を支援する事業を展開してきた。昨今は、XMLによるオンラインジャーナルの推進など、先進的な活動に取り組み、創業... 全文を読む

共同印刷工業、組版技術と一括受注で出版社サポート

 「描く、組む、刷る」─共同印刷工業(株)(本社/京都市右京区西院清水町156-1、江戸孝典社長)の創業は昭和23年。京都市上京区、通称「西陣」と呼ばれる地域において、江戸社長の祖父・江戸夘一郎氏が製本会社と出版社の支援を受けて立ち上げた個人商店「三共社」がその社歴... 全文を読む

藤原製本、製本技術で文化・芸術活動支援

 藤原製本(株)(本社/京都市西京区牛ヶ瀬新田泓町6-1、藤原智之社長)は、商業印刷・出版印刷の製本・後加工に対応する企業として、技術向上と体制強化に努める一方、製本技術を若手デザイナーやアーティストの活躍のために提供する活動を展開している。今後は他社とのパートナー... 全文を読む

山崎紙工、御朱印帳の量産体制確立 〜 オリジナルブランド「京都紫音」も展開

 山崎紙工(株)(本社/京都市上京区、山崎正純社長)は、昭和25年にカレンダーなどの紙加工業として創業。以来、書籍・雑誌、教科書教材などの製本事業をメインに、御朱印帳や紙素材による小物の製作などで事業を展開してきた。ただ、出版物の製本は現状維持が精一杯という状況。こ... 全文を読む

プリントパック、印刷で日本を元気に 世の中をもっと幸せに

 「印刷で日本を元気に 世の中をもっと幸せに」。これは印刷通販No1ブランドとして躍進する(株)プリントパック(本社/京都府向日市、木村進治社長)が掲げるビジョンである。昨年6月には開設18周年・創業50周年を迎え、「総額5億円 大感謝還元キャンペーン」を実施。長年... 全文を読む

コスモテック、印刷と環境をクリエイト 〜 世界に羽ばたく印刷周辺機器メーカー

 (株)コスモテック(本社/京都市伏見区、永井尚雄社長)は、総合印刷周辺機器メーカーとして印刷業界の環境対応とコスト削減、印刷品質向上に貢献する様々な印刷周辺機器を国内外の市場に提供している。省エネとユーザーに応じたカスタマイズ製品の提供、意匠性に優れたデザイン、迅... 全文を読む