コニカミノルタジャパン、2025年も「共に印刷の未来を創る」を実践 [砂子慎一事業部長に聞く]
DX支援をさらに加速〜ビジネスパートナーとして共に発展を
印刷業界の効率化・コスト最適化、ビジネス拡大、働き方改革などの課題に対応したDX実現のために「共に印刷の未来を創る」ビジネスパートナーとして展開するコニカミノルタジャパン(株)(本社/東京都港区)。その同社のプロフェッショナルプリント事業部長に砂子慎一氏が昨年就任した。そこで今回、砂子氏に2024年の取り組みを振り返ってもらうとともに、2025年に向けての事業展開などについて聞いた。
--2024年を振り返って
砂子 装置の販売台数としては、2023年よりも若干であるが伸ばすことができた。しかし、大きく伸長した年ではなかった。全体的には、コロナからの回復期が過ぎ、一息ついた2023年相当のような状況であったと思う。
いうまでもなく印刷業界は、依然として厳しい経営環境が続いているが、業界団体の会合などで、お話を伺うと、多くの方が、なんとかしてこの状況から早く抜け出していきたい、という強い想いを抱いており、当社としてもこれまで以上にその支援が求められていると実感している。
--drupa2024の成果と今後の展開について
砂子 8年ぶり開催となったdrupa2024では、コニカミノルタグループとして「See the Potential in the Future of Print」をテーマに、長年印刷に関わる人々に寄り添うことで培った独自の技術とノウハウを最大限に活用し、印刷会社の将来像を提案した。
コニカミノルタの強みは、旧コニカ時代から印刷業界との関わりが強いことが挙げられる。印刷に関わる様々なノウハウを培っている会社であり、その経験値を最大限に活用しながら、最新技術を駆使した多彩なソリューションを提案し、多岐にわたる印刷の将来像を具現化して紹介することができた。
生産現場をイメージできるようなワークフローや実際に生産されたサンプルを展示、紹介することで新たなビジネスチャンスのヒントを提供できたと思う。
--drupa2024でとくに訴求した新技術について
砂子 新たな技術としては、世界中で評価されている「AccuruoJetKM-1/KM1e」の品質と機能をさらに強化した最上位機種として次世代B2サイズUVインクジェット印刷機「AccurioJet 60000」を展示、紹介することができた。また、グループ企業であるフランスのMGI社との共同出展で印刷・加飾・後加工の統合生産システム「AlphaJET」など、高付加価値印刷物の提供が可能な最新システムも展示し、実演を通じてその機能を紹介した。
それ以外にもPOD機向けの自動化システムなども紹介しており、これらの最新システムを多くの来場者に見てもらうことで、新たな需要創出の可能性を感じてもらえたはず。前回と比べて来場者数は減少しているが、コニカミノルタグループとしては、最新技術や製品・サービスを披露する絶好の場となり、また実際に多くのお客様から、高い評価を得ることができた。