ページの先頭です

挑戦と革新の1年[エコスリージャパン 岡本勝弘社長]

社名変更から続く成長の歩み

 営業活動としては、弊社が力を入れているガム洗浄プレートのアズーラ、アダマスの導入が全国で進んでいる。昨年はオープンハウスを中心に弊社製品の効果を見ていただく機会を積極的に設けてきた。

 藤和様(東京都三鷹市)にご協力いただき「『速乾印刷』は10年後も意識を変える!経営を変える!」をテーマに以前から取り組んでいる速乾印刷の効果について印刷実演を交えてセミナーを行った。藤和様は現像レスプレート「アズーラ」を導入することで工場の全体最適化やUV印刷機の導入といった大型投資をせずにコストダウンを図り、経営改革を実現している。この取り組みは主に印刷現場のメンバーが主導になって行ったこともあり、アズーラの効果と藤和様の意識の高さに、参加された方々から大変好評なオープンハウスとなった。

eco3_25ny_towa.jpg
藤和内覧会での実演の様子


 アズーラと同じガム洗浄タイプの現像レスプレートでUV印刷に対応した「アダマス」においてはパッケージ分野での採用も進み、耐刷・品質基準・環境対応が厳しいとされるパッケージ業界でも認められている。

 大手食品メーカーをクライアントに持つ岩倉印刷紙業様(大阪市天王寺区)での採用が決まり、こちらもオープンハウスにご協力いただいた。「オフセットパッケージ印刷において品質と生産効率を維持しつつ環境対応を実現する!」をオープンハウスのテーマにした通り、岩倉印刷紙業様では品質・生産効率・環境対応という面でアダマスを高く評価いただき、その導入メリットをご説明いただいた。このように弊社の製品を実際に導入いただいているお客様のご協力によって、おかげ様で商業印刷だけでなく、パッケージ分野でも導入が進んでいる。

 また、人手不足対策に効果のあるプリプレスの自動化も積極的に進めた。とくにCTPプレートのベンディングから印刷機への振り分けまでを行うPTS(プレート・トランスポーテーション・システム)の導入も進んでいる。今後も人手不足は企業経営において深刻な問題であり続けるだろう。

 また、業界動向を見ていると成長している印刷会社は例外なくIT分野の投資をしながら自動化に挑戦している。今後の生き残りをかけたキーワードはITによるワークフローの自動化とロボット技術を応用した製造の自動化、そして新規ビジネス開発の3点が挙げられるだろう。弊社としては今後もプリプレスの自動化を推進してお客様の課題解決に向けたソリューションを提案し、サポートしていきたいと考えている。

 また、人手不足の課題だけでなく、原材料の高騰でお困りのお客様のサポートをすべく、プリプレスの環境対応・コスト削減のソリューションを提案したいと考えている。アダマス、アズーラによる速乾印刷やインキ削減ソリューションなど昨年に引き続きオープンハウスなどで実体験できる機会を作っていく。


 もうひとつの大きなトピックスとして、2002年に立ち上げたエコスリーユーザー会は今も成長しており、ユーザー会イベントも積極的に行った1年だった。ユーザー会の目的のひとつであるお客様同士のネットワーキングについては参加者の皆様から高い評価をいただいている。ヨーロッパ企業という特長を活かし、海外の印刷市場や技術動向の情報提供からお客様のネットワーキングを網羅した非常に有意義なつながりだと確信している。

eco3_25ny_ijuser.jpg
大阪でユーザー会を開催


 昨年は弊社の第2の事業の柱であるインクジェットビジネス向けのユーザー会もインクジェットフォーラムとして立ち上げた。主に国内のサインディスプレイからあらゆる産業用印刷を専門としている弊社のインクジェットユーザー様向けのユーザー会である。第1回のユーザー会では70名を超えるお客様にご参加いただき、非常に盛り上がった会となった。とくにサインディスプレイ業界では、同業者が一度に集まる会が少ないため、より価値のある会になったと参加された方々からも高い評価を受けた。

eco3_25ny_ijforum.jpg
インクジェットフォーラムの懇親会の様子


 弊社のインクジェットビジネスは昨年も大きく成長し、日本全国にワイドフォーマットインクジェットプリンタの導入が進んでいる。主力製品であるロール専用インクジェット機Oberon、Anapurnaから、付加価値の高い印刷が可能なJETI MIRA、生産性の高いフルオートメーションJETI TAUROまで幅広く販売している。サインディスプレイ業界はコロナ禍があけてから急激に回復し、今後も成長していく分野だと私はみている。幅広い製品群で第2の柱であるインクジェットビジネスを成長させ、お客様のビジネスに貢献していきたいと考えている。

 今年もお客様の経営課題を解決に導くために革新的なソリューションを提案し、業界全体の発展に貢献できるよう努めてまいりますのでぜひご期待ください。

注目コンテンツ