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荷札工房.com、最新荷札製造機の導入で生産キャパ向上〜別注オリジナル荷札で差別化

 荷札専門通販の「荷札工房.com」は、別注オリジナル荷札のデータ作成から印刷、加工、出荷までの一貫生産による安定品質で人気を集めており、競合サイトとの差別化を図っている。今年1月には最新の荷札製造機を増設し、栗林亮社長は「生産キャパは約1.4倍に向上した」と話す。同社ではこのほか、大阪製本.com事業部として、製本・後加工全般を手掛ける通販「大阪製本.com」を運営しており、拡販に努めていく。


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栗林社長(左)と製本工場の山口工場長


 「荷札工房.com」は、本年で開設10年を迎える。荷札の製造を行う大阪市東成区の本社工場には、最新のオンデマンド印刷機2台と7台の荷札加工機を設備しており、小ロットかつ高品質なカラー印刷に対応するとともに、「検知機」を搭載した全7台の荷札加工機で製造しているため、安定品質で日産10万枚以上の荷札製造に対応している。今年1月には10号機となる最新の荷札製造機を導入し、さらなる品質向上と短納期のニーズ対応が可能になった。

 「荷札加工機は『アナログ感』の強い機械であり、はじめから検知機が付いているわけではなく、検知機なしで使用している企業も多い。そのような中、当社では全荷札加工機に検知機を搭載することで、差別化を図っている」(栗林社長)

電話の問い合わせにも対応し、初めてのユーザーに安心感を提供

 多種多様な荷札のラインアップの中、栗林社長が推奨する人気商品の1つは全9種類の「カラー荷札」。そして、それ以上に人気なのが、商品ラインアップには挙げていない「別注オリジナル荷札」で、全受注の4割を占めるという。

 「新たに荷札を作る場合や現在使用中の荷札のリニューアルなど、作りたいものを必要分だけ注文できる。用紙や色数・も自由に選択でき、用途に合わせて注文していただける」(栗林社長)


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https://荷札工房.com


 注文方法は、サイトから「見積依頼書」をダウンロードし、郵送するだけなので簡単。現物見本などを添付すれば、より簡単に内容を伝えることができる。また、電話での問い合わせも歓迎しており、「競合サイトの中には『問い合わせはメールのみで』というものもあるが、電話対応が可能であり使用用途等をヒアリングしながらこちらからの提案も行い喜ばれている」(栗林社長)。とくに、荷札を通販サイトで初めて注文するユーザーにとっては、安心して注文するための重要なポイントであることは間違いなく、これも同通販が選ばれている理由の1つと言えそうだ。

 栗林社長は「一貫生産だけでなく、荷札加工の一工程だけでも歓迎している。荷札を必要とする様々なお客様のニーズに応え、お客様のお役にたてる、そんな荷札通販サイトを目指したい」と話しており、専門サイトとして競争力を強化していく姿勢を示す。

製本・加工全般の通販「大阪製本.com」のさらなる強化へ

 約1年半前、「衰退する業界で生き残るための戦略」として、栗林社長が筆頭となり、大阪の製本会社が一致団結して立ち上げた製本・加工全般を手掛ける通販「大阪製本.com」は現在、荷札工房.comの事業部の1つとして再スタートを切っている。

 同通販では、大阪の製本・加工会社から、栗林社長が"もっとも信頼が置ける数社"だけに声をかけ、お互いの設備を有効活用することで、高品質・短納期に受注に対応できる仕組みを構築している。加工内容は多岐にわたり、デザイン/印刷/手帳製本/上製本/折り/無線綴じ/中綴じ/天のり・複写/リング加工/抜き加工/荷札/ミシン目加工/穴明け/伝票/化粧裁ちなど。

 「地方の印刷会社では、一般的な製本・後加工の設備は内製化されているが、それでもできない特殊な加工がある。そのような仕事に活用していただきたい。『困ったときは大阪製本.comに頼んでみよう』と言われるような通販にしたい」(栗林社長)

 製本で困っている全国の印刷会社と大阪の製本会社の双方をとりもつ「ハブ的存在」を目指していく考えだ。


 
 今後の目標として栗林社長は「荷札製造業だけにとらわれず、製本・印刷事業を始め、経営の効率化により企業価値の向上と長期的かつ安定的な成長を図り、様々な印刷物を求めているお客様のお役にたてる会社にしていき、また従業員の豊かな生活を実現し、社会に貢献します」と話す。同通販を活用すれば、特殊な製本・後加工による高付加価値な仕事を受注することが可能になり、新たな創注にもつながっていきそうだ。

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