天糊加工を得意とする富塚製本（株）（本社/大阪市生野区、富塚宗寛社長）が運営する「オリジナル便箋工房」は、一筆箋・便箋の専門サイト。一見して分かるすっきりとしたデザインは「分かりやすい」とユーザーからも好評で、通販サイトに慣れていないビギナーからの注文も多い。10冊からの小部数に対応するほか、安心の「5つの特典」などで人気を集めている。

​

得意の天糊加工を全国に提供するために開設

　富塚製本は、紙製品の企画から製作までをトータルにサポートする企業。各種帳票やチケット・サービス券、カタログ、パンフレット、会社案内など、様々な製品の製本・加工が可能で、富塚社長は「とくに天糊加工については、プロフェッショナルな品質と実績で多くのお客様から信頼をいただいている」と自信を持つ。その技術を広く全国に提供するため、約9年前に立ち上げたのが「オリジナル便箋工房」である。実績累計は、すでに500万冊を突破する。

　同サイトを訪問して一番に感じるのは、すっきりとしたデザインで非常に「分かりやすい」ということだ。このため、通販サイトに慣れていないビギナーでもストレスなく操作することが可能になっている。そして、これが個人の企業やデザイナーからも広く受け入れられ、リピーターとして定着している理由の1つとなっている。また、価格についても「リピート仕事の場合はデータ処理量がかからないため、さらに安くできる」（富塚社長）ことも人気の理由となっている。

​

　そして、次に紹介する同サイトだけの「5つの特典」も、数多くのユーザーに注目されているポイントと言えるだろう。

（1）最小ロット10冊から対応...同人グッズ制作や個人ユーザーでも手軽に利用できるよう、最小ロット10冊からの注文に対応。

（2）100冊までなら5日間で製作...100冊までの小ロットなら、完全データ入稿＆入金確認後から5日間での納品が可能。100〜1,000冊までなら、平均7日間で納品できる。

（3）中面は3柄までデザインが可能...より凝ったデザインのオリジナル便箋を作りたいという場合、便箋1冊につき3柄まで違ったデザインの中面を入稿できる。

（4）梱包の素材も選べる...オプションで便箋の包装・梱包も選ぶことができる。1冊ずつOPP袋に入れて配布することで、印象を格段にアップさせることができる。

（5）オリジナル便箋で簡単グッズ製作...オリジナル便箋なら、表紙も中面も好きなデザインを印刷できるため、非常に独自性の高い販促グッズ・ギフトに仕上げることができる。

　印刷方法は部数によってPODとオフセット印刷を使い分けており、事前にユーザーに伝えるようにしているため、色味が違うなどの心配もなく注文できる。さらに、「有償にはなるが、ご希望があれば本紙本機色校正で実際に色見や質感を確認していただける」と富塚社長。このサービスを利用しているユーザーも多いようで、通販であっても安心して発注できるサイトと言えるだろう。

一番人気は一筆箋。すぐに欲しい場合は「名入れ便箋」を推奨

　同社では「オリジナル便箋工房」の開設以前から、同人誌関係の製本を数多く手掛けてきた。その関係から、「昨今はコミケや同人イベントなどで安価にキャラクターをアピールできるツールとして『オリジナル便箋工房』を活用するユーザーが増えている」（富塚社長）という。その中でも、一番人気となっているのが「一筆箋」だ。富塚社長は、「受注の8割は一筆箋。一筆箋は幅広い用途に使うことができ、ちょっとしたひと言を書くのに便利なツール。販促品やお土産、記念品などに活用してもらいたい」と一筆箋の魅力について語る。

　一方、社名を入れるだけで良いというユーザーに推奨しているのが「名入れ便箋」である。サイズはA4、B5、一筆箋やその他のサイズもあるが、名入れ便箋についてはA4サイズが人気だという。富塚社長は「すぐに欲しい、簡単に名入れだけしたいという場合にお勧めの商品。完全オリジナルの便箋よりも、低価格・短納期で制作できる」と説明する。

　紙の素材と1冊あたりの枚数は決まっているが、名入れ部分や罫線などは数パターンの選択肢から自由にカスタマイズできるため、十分にオリジナリティーのある便箋を作ることができる。

オリジナルメモ帳をプレゼントするキャンペーンを実施中

　同サイトではここ数年にわたり、ユーザーに感謝の気持ちを込め、様々なキャンペーン企画を継続的に実施している。同キャンペーンは、同社・常務取締役の富塚康憲氏が発案し、企画から実行までを担当しているもので、現在は大・中・小の3サイズの「オリジナルメモ帳（無地）」をプレゼントするキャンペーンを実施している。

　富塚常務は、「在庫がなくならない限り、注文してくれた全ユーザーにプレゼントしている。今後はもっとユーザーに喜んでもらえる魅力的なキャンペーンを企画していきたい」と話す。

　今後の目標として富塚社長は「さらに分かりやすい通販サイトを目指すとともに、様々な形状の一筆箋を制作していきたい」と話す。ユーザビリティの高さと品質、そして豊富な商品アイテムで競合サイトとの差別化を図り、様々な用途に適応できるサイトを目指していく。