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コダック、サーマルイメージングテクノロジー発表から30年

 今年、コダックがプリプレスおよび印刷プロセスに革命をもたらした技術革新から30周年を迎える。

 コダックは、1995年のdrupaにおいてサーマルプレートを初めて発表し、クレオ社(2005年にコダックが買収)が最初のサーマルプレートセッターを開発した。このサーマル技術の発表は、CTP市場をサーマルイメージングへと変革する出発点となった。

 可視光CTP技術と比較すると、サーマルイメージングは安定性、画質、取り扱いやすさの点で大きな利点がある。KODAK SQUARESPOTテクノロジーは新たな基準を確立し、信頼性と運用効率の大幅な向上を実現した。最大1万dpiの解像度を備えたSQUARESPOTは、正確な網点再現、鮮明なディテール、滑らかなグラデーション、正確な見当精度により、印刷に求められる要求を満たし、エラーや再出力が大幅に削減され、印刷プロセスの管理を最適化することができる。また、ダウンタイムが最小限に抑えられ、ムダが減り、生産性が向上するため、厳しい生産環境では欠かせないものとなっている。さらに、サーマル技術はプロセスフリープレートの開発のベースとなっており、コダックは現在この分野で主導的な役割を果たしている。


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サーマル技術はプロセスフリープレートの開発のベースとなっている


 R.R.Donnelley&Sons Company(RRD)社は、1995年にサーマルプレートセッターの1号機を導入し、この革新技術を世界で初めて採用した。

 RRDのグローバルエンジニアリング&プロセス管理担当SVPであるアラン ガードナー氏は「RRDは常に新しいテクノロジーを採用し、イノベーションを将来のビジネス成功の大きな原動力と見なしてきた。当社のパートナーはこの中で重要な役割を果たしており、30年前にコダックのサーマルイメージングソリューションを世界で初めて採用した印刷会社であることを誇りに思う。長年にわたり当社は、コダックと協力しながらテクノロジーの開発と改良に貢献してきた」と述べている。今日においてもRRDはコダックのサーマルCTPとプレートの使用を続けている。

サクセスストーリー

 コダックは30年間にわたり、サーマルプレートセッターとプレート製品の革新と改良を続けてきた。今日、コダックは世界最大のCTPメーカーのひとつであり、最速の8up、VLFおよびXLFプレートセッターを含む包括的なポートフォリオを提供し、市場をリードする生産性と高度な自動化オプションを提供している。プレートでは、SONORAプロセスフリープレートは、世界中で6,000以上の印刷会社に使用されているプロセスフリープレートである。

 サーマルCTPの誕生から30年が経過した現在でも、最先端のコダックソリューションは印刷会社にとっての選択肢であり続けている。フランスのImprimerie Pollina社の社長であるローラン・ポリーナ氏は、同社の経験とコダックCTPソリューションへの最近の投資について、「20年以上にわたり、SQUARESPOTイメージングテクノロジーの優れた一貫性と正確な再現性、そしてコダックプレートセッターの驚異的な生産性に頼ってきた。マルチパレットローダーオートメーションを備えた新しいMAGNUS Q3600 Titanプレートセッターに投資することで、刷版工程を最新化し、合理化できた。コダックの最新鋭VLFプレートセッターを選択したのは、コダックのサービス&サポートチームやプレート技術スタッフのこれまでの素晴らしい対応も大きな要因だった」と述べている。

 コダックの取締役会長兼最高経営責任者のジム・コンティネンザ氏は「サーマルイメージングにおける30年間のイノベーションを迎えたことは、当社の絶え間ない卓越性の追求と、技術の限界を押し広げる揺るぎない取り組みの証である」とした上で「この重要な節目を迎えるにあたり、当社は、お客様が収益を上げながらビジネス目標を達成できるようサポートする、高度に自動化された最先端のソリューションで業界をリードし続けたい」とコメントしている。