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FFGS、潜在ニーズ発見と技術検証の場として機能[Solution Design Lab.]

デジタル印刷特化でフルリニューアル

Revoria Press2機種を設置

 現在、SDL(420平米)に設置されているプリンターは、最上位機種であるプロダクションカラープリンター「Revoria Press PC1120」(6色機)と、ミッドレンジのプロダクションカラープリンター「同EC1100」(4色機)。これらで出力された豊富なサンプルも展示されている。

 さらに、後加工機としては、トヨテック社のA2カッティングプロッター「DG-4060Ⅱpulus」やホリゾン製折り機「PF-40L」のほか、浜松製作所製圧着機「HPL型」が設置されている。カッティングプロッターはシールラベルを想定して設置されたものだが、イベント対応のための小ロット紙器パッケージの加工としても関心が高く、コスメやスイーツなどのコラボやシーズンイベントの需要も顕在化している。

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設置されている加工機(奥:カッティングプロッター「DG-4060Ⅱpulus」、手前右:折り機「PF-40L」、手前左:圧着機「HPL型」)


 一方、圧着機はRevoria Press PC1120の「圧着トナー」の加工機として設置されている。「圧着トナー」のリリース当初は、DMを想定したプロモーションを推進したが、現在、その裾野が広がっており、「スクラッチくじ」の代用としての「めくりくじ」などで需要が高まっているという。

 SDLでは、これらの設備でひとりのオペレータが印刷から加工までを行い、成果物にするまでを体感できる。もちろん実際の仕事で使用したオフセット印刷のデータや外注ジョブのデータなどを持ち込んでテストすることも可能だ。

 その他、ワークフロー関連ではXMFシリーズをはじめ、デジタル印刷工程を一括管理するソフトウェア「Revoria XMF PressReady」、ジョブプランニング・面付けソフトウェア「phoenix」、Form Magic、さらに総合カラーマネージメントソリューション「FFGS QC Navi」などのデモ環境も整っている。

イベントを随時開催

 FFGSでは今後、ベンダー・メーカーの協力を得ながら、イベントやフェアを随時開催していく考えで、その都度、設置機器も更新していく。

 「12月4~6日には出力から後加工工程を含む、最新のPOD機活用をご紹介するイベントを開催した。期間中、無線綴じ機による書籍制作デモも実施し、当社のPOD機の連続印刷時の安定性と品質を、一冊の本に仕上げる工程を通じてご覧いただいた」(佐藤主任)

 また、VR技術を使ってSDLを見学できるような体制も準備中とのこと。

 現在、FFGSが展開するデジタル印刷のショールームは、このSDL西麻布とJetPress Square辰巳の2ヵ所。両ショールームを中心にデジタル印刷の検証の場を提供していくが、これら以外のエリアでもコンシェルジュがフォローし、全国拠点で同様のサービスを提供していく考えだ。