勝田製作所、HPを企業情報発信型にリニューアル
14社の「お客様の声」紹介、リクルートページ強化で優秀な人材確保へ
新たなホームページを要素技術の深化・拡張に挑戦する一助に
今回、リニューアルした「企業情報発信型」のホームページでは、まず新たなコンテンツとして14社のユーザー紹介記事を掲載。断裁精度の良さや堅牢性、安全性など勝田断裁機を実際に使用しているユーザーの具体的な声が紹介されており、今後、勝田断裁機の導入を検討する企業の参考となる情報が記事として紹介されている。今後も順次、企業数を増やしていくということだ。
また、リクルート情報のページでは、「未来を創る技術で、あなたの夢を実現しよう!」をキャッチフレーズに、イラストの顔写真入りの社員インタビューを掲載。入社動機や仕事内容、会社の良さや将来の夢などが紹介されており、若手からベテランまでの6名の現場社員のインタビューが紹介されている。「勝田制作所の断裁機を世界的に有名にしたい」、「仕事に思いやりを持って働くことを大切にしている」、「主体的に仕事に取り組むことで、臨機応変な対応を心がけている」など、意欲的に仕事に取り組む社員のコメントが掲載されている。また、断裁機・オプション装置、周辺機・特注機の特徴については、動画でもわかりやすく紹介している。
スマホ対応のホームページにした理由について、勝田社長は「最近は仕事を探すのも職安などでなく、インターネット、とくにスマホで閲覧して探す若者が多い。このため、人材不足の中で今さらとは思ったが、リクルートページを強化した」と説明しており、これにより人手不足解消と優秀な人材確保につなげていく考えだ。このほか、「よくある質問」などもQ&A形式で掲載されており、求職者にとって分かりやすい情報を提供している。
また、リニューアルしたホームページでは、同社がコンセプトとして掲げる「3つの守る」として、「安全を守る」、「環境を守る」、「社員の笑顔を守る」について紹介されている。
「安全を守る」は、機械の安全設計を最優先に考え、ユーザーの安全を守るということ。同社では社内において安全衛生委員会を開催し、社員の安全・健康を守っているという。
また、「環境を守る」はCO2の排出量を削減し、地球環境を守る活動を行なっているということで、同社では2010年から環境省の環境経営システム、エコアクション21を継続して認証取得している。また、このほか会社周辺の清掃活動など、地域貢献にも力を入れている。そして、「社員の笑顔を守る」とは、社員の一人ひとりが生き生きと働ける環境づくりを目指しているということ。同社ではやりがいを持って働く人材を応援しているという。
「個の力」で製造力×開発力×営業力を醸成
同社がメーカーとして強みとしたいと考えているのは、製造力×開発力×営業力の掛け算。勝田社長は、この3つの要素はすべて「人」が介しており、「個の力」によって掛け算の値は大きく変動すると考えているという。ユーザーファーストの風土は豊富なラインアップを作り、また、この3つの要素の掛け算にも大きく影響した。そしてユーザーの信頼を築き上げることにつながり、自社が今もここに存在できる要因であると説明する。そこにはすべて「人」が介しており、「個の力」が大きいと強調する。
「当社は、多くの同業メーカーとの競合の中で、短納期対応から断裁機のカスタマイズまで、販売も開発もモノづくりも、あらゆるユーザーニーズに応えようと長年努めてきた。営業がユーザーの要望を現場に伝え、製造、技術が検討・調整するなどを繰り返す中で、徐々にユーザー側に立ってものを考えるという習慣が醸成されてきたと思う。そしてそのような風土が、『個の力』をより大きくし、当社の製造力と開発力、営業力の向上につながったと認識している」(勝田社長)
同社は2024年より、断裁機プラス特注機関連を事業展開しており、さらなる断裁機の省力化・自動化の追求を開始。同時に、特注機の受注、製造を加速させている。これにより、「紙文化の未来」に挑戦と展望をつなげる断裁機メーカーを目指していく考えだ。