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PlateART GmbH、ドイツ5万以上の世帯の暮らしに新風を吹き込む

2台のIJプリンタ活用[swissQprint Nyala3&Impala3]

 ドイツのバート・カールスハーフェンに本社を構えるインテリア装飾のPlateART GmbH(CEO:Daniel Hähner氏)は、部屋のアクセントになるオーダーメイドの浴室用・キッチン用のパネル、壁紙の提供によりドイツの多くの家庭を優美に彩っている。その壁紙などの出力業務に活用されているのが、swissQprintのワイドフォーマットインクジェットプリンタ「Nyala3」と「Impala3」だ。同社がビジネスの基礎としている「人々は生活空間に自分らしいスタイルを取り入れて楽しむ」という消費者ニーズを実現できるプリンタとして高く評価しており、これまでにドイツ5万以上の世帯の暮らしに新たな風を吹き込んでいる。

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Nyala3の前でPlateARTのスタッフ

浴室用パネルのデザインがサクセスストーリーの始まりに

 同社の創業者でCEOのDaniel Hähner氏は、数年前に壁紙のデザイン会社と提携していたとき、アイデアを思いついた。壁紙が機能しない場所、つまり湿気の多い部屋や屋外などで、グラウトの継ぎ目がない滑らかで装飾的な壁紙を使ったら、どのように見えるかを想像したのである。

 そして、浴室用パネルを初めてデザインした2016年、同氏のサクセスストーリーが始まった。それから間もなく、氏はマーケティング会社としてPlateARTを設立し、既存のビジネスを改変した。元々は伝統のあるプリントショップで、プリント製品の代理店であったPrint-itが現在は制作会社となっている。その業務の中心となっているのが、2台のswissQprintのフラットベッドプリンタで、ワークフローはこの2台のプリンタを中心に構築されている。

ライフスタイル製品としての壁紙

 同社がビジョンとしているのは、人々の生活空間美化を手助けすることである。セールス&マーケティング担当のFrank Handras氏は「私たちは壁紙に特化し、市場で最高の品質を提供することを追求している」と話す。主な販売チャネルはオンラインショップで、クライアントである生活者は好みの浴室用パネルやキッチンのパネル、壁紙を選ぶことができる。「お客様は必要に応じて電話でアドバイスを求めたり、お店に直接足を運ぶこともできる」と話す。

 また、同社の店内にはショールームとして120平米のバンガローがあり、同氏は「女性はデザインに重点を置く傾向があり、男性は技術的な側面や組み立てに関心があります」と見解を述べている。クライアントの60%はDIYの愛好家で、その他は、浴室・水道工事業社、キッチンデザインスタジオ、ホテルなど、デザインコンセプトにパネルを取り入れている企業となっている。

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PlateARTの工場

オーダーメイドのトータルパッケージ

 同社では、クライアントの希望のサイズに合わせての製造に対応している。プリントする前にCNCカッターでボードを注文されたサイズにトリミングするという。Frank Handras氏は「規格のサイズは特にない」と話す。クライアントは、既製品の幅広いデザインから選ぶことができるほか、同社にオリジナルのモチーフを送ることもできる。

 同社では、最終的に製品を組み立てるためのアルミフレーム、取り付け用接着剤など、必要なアクセサリーを提供している。最良の手入れのためのオレンジオイル配合のクリーナーも付属している。Frank Handras氏は「このクリーナーを使うと汚れがなくなり、プリント物の状態を保持し、オレンジとレモンの爽やかな香りが心地よく残ります」と笑顔で話す。