日本HP、インクジェットデジタル輪転機の新プラットフォーム発表
革新的なデザイン採用〜操作性を追求したコンパクトモデル
ユニークな紙パスで両面印刷に対応
コンパクト化を実現したPW A2200は、その斬新なマシンデザインに加え、ユニークな用紙搬送方式を採用している。
従来のPWPでは、半円形のプリントエンジン2基を接続し、それぞれのプリントエンジンで表面、裏面を印刷していたが、PW A2200では、新たなプリントエンジン「シングルプリントアーチ」で表面を印刷し、ドライヤーユニットを経由後、ターンバーを介して印刷面を反転させ、再度、シングルプリントアーチで裏面印刷を実行する。つまり、「シングルプリントアーチ」を2回通すことで、両面印刷を行っている。そのため用紙幅22インチ対応モデルのA2200は、PWPの42インチモデルのプリントバーを使用している。PWPと部品の共通化を図ることで、新たな部品生産のコスト削減につなげている。
「コンパクト化により従来2週間かかっていた設置期間も7日間に短縮することができた。これにより導入ユーザーは、今までよりも早く印刷機を立ち上げることができる」(トニー氏)
モジュール設計の冷却ユニットとドライヤーユニット
PW A2200は、モジュール設計の冷却ユニットとドライヤーユニットを採用している。また、ドライヤーユニットは、最大3台を接続することができる。
冷却ユニットは、「パッシブ(空冷)」と「アクティブ(水冷)」の2種から用途に応じて選択することができる。また、ドライヤーユニットは高効率の乾燥システム「High Efficiency Dryingシステム(HED)」を採用し、乾燥プロセスにおいて加熱された空気の最大80%を再循環させることにより、高速印刷時の電力使用量を最小限に抑えてくれる。
これらのユニットは、ユーザー側のビジネスの成長、またはアプリケーションミックスの変化に合わせ、柔軟に印刷機を拡充できるモジュール設計を特長としており、ユーザーは1台、2台、または3台のドライヤーモジュールとパッシブ(空冷)または、アクティブ(水冷)の冷却モジュールを用途に合わせて選択可能。