ホウユウ、堺のまちの印刷屋さん、新社屋「邦悠」竣工
観光・土産・宿泊・和体験...複合施設としてオープン
大人の隠れ家「知輪-chirin-」-教室や出張に利用可能
そして、さらに奥には大人の隠れ家のようなゲストハウス「知輪-chirin-」がある。建具や畳、障子などにも職人がこだわった完全和風のしつらえとなっている。
木造2階建ての「知輪-chirin-」は2部屋。桧を使用した1階の「綾之(あやの)」には和室8畳にシャワー・トイレ・洗面台などの宿泊設備が備わっている。なお、テレビはあえて置いていないという。田中社長は「静寂を楽しんでいただければ...」。まさに大人の隠れ家のようなゲストハウスなのである。
「綾之」の特長は、「坪庭」が付いているところである。坪庭には15種類の草花が植えられており、「春夏秋冬、何らかの花が咲くようになっているようで、庭師のこだわりがつまっています。坪庭を眺めながら、のんびりとビールでも飲んでいただければ...」(田中社長)。
また、2階「御陵(ごりょう)」には杉の木を使用している。一階が開放感のあるイメージに対し、落ちついたイメージがある。設備などは1階と同じとなっている。
宿泊料金の目安としては、素泊まりで1人1万円〜1万2,000円程度。4人で2万5,000円〜2万6,000円程度。出張の際などに利用するのもいいかも知れない。
また、宿泊利用だけでなく、三味線の稽古や着物の着付けなど「和」の教室や、昔の堺の粋な旦那衆の遊びができる堺文化の発信地としても活用していきたいという。
「堺の良いところ、魅力はたくさんあり、堺の人でも知らないことはたくさんあります。そんな堺の情報を発信していきたいと思います。新型コロナの第7波の気配が各地で見え始めるなど、アフターコロナにはまだまだ程遠い社会情勢ですが、2025年の万博開催等も控える大阪、堺の『国内外からの誘客の核』となるものと確信しています」(田中社長)
紙や印刷のワークショップとしても活用
このほか、「印刷屋さんが運営するゲストハウス」としての空間を利用して、紙や印刷のワークショップや展示会も積極的に開催していく予定である。地域の住民に向けた印刷やグッズの提案も、商品や印刷見本を見ながら打ち合わせができるような空間を作っていきたいという。2階の本社部分も公開し、新規顧客や仕事獲得に結びつけていきたい考えである。
「印刷屋の大事な責務は、歴史・文化の保存と記録・伝承にあると考えています。この施設がその役割を少しでも果たせるのであれば、こんなに嬉しいことはありません。ぜひ、当社の新社屋に実際に足をお運びいただき、堺の文化を感じていただければ幸いです」(田中社長)