ショールームを訪ねて|コニカミノルタジャパン、情報発信コミュニケーションスペース「DIS」
実践事例で課題解決へ〜顧客と共に新ビジネスを創出
先進の印刷ソリューションを体感でき、顧客と新たなビジネスモデルを、ともに創出することを目指して開設された「デジタルイメージングスクエア(Digital Imaging Square、以下、『DIS』)」は、コニカミノルタジャパン(株)(本社/東京都港区、大須賀健社長)が運営するプロダクションプリント向けショールームだ。DISは、様々な自社実践事例やユーザー事例をもとに高度な専門性を有したスタッフが顧客の課題に取り組み、問題解決や新たな価値を探求し、「共に印刷の未来を創る」情報発信コミュニケーションスペースとして位置付けられている。
DISは、2007年にプロダクションプリントに特化した体験型ショールームとして、東京・品川に開設。以来、印刷ソリューションのあらゆる情報を発信する拠点として、多くの顧客が来場している。
2014年には、現在の浜松町への本社移転に合わせ、コニカミノルタグループが取り扱う商品、オフィス向けソリューションを展示する「WIL(Workstyle InnovationLabo)」と併設するWIL&DISとして、約1,250平米(DIS約850平米)という広大な面積でリニューアルオープンしている。
WILは、コニカミノルタの製品やサービスを展示している総合ショールーム。各種複合機などを実際に利用して、ネットワークやクラウドを多用したビジネスソリューションを体感できる「ソリューションコア」を中心に、展示スペースやオフィスエリア、商談スペース、大型セミナールーム、会議室を併設した企業の顔となる複合施設となっている。
近年では、働き方改革を推進・実践するための同社独自のソリューション「いいじかん設計」などをはじめ、快適なオフィス環境を提案する様々な製品・サービスも紹介している。
業種を問わず最適なオフィス環境を提案
WIL&DISの責任者である雲開博文氏は、「DISにプロダクションプリント機目的で訪れたお客様もWILを見学頂くことで、どの企業にも存在するオフィス環境の課題について、気づかれることも多い」と、話す。
WILは、すべての業種を対象にワークスタイルデザインの提案、そして安心と信頼のためのコミュニケーションやサービスの提供など、多岐に渡る事業内容をリンクさせた体感型ショールームであると説明する。
コロナ禍の現在は、検温チェックおよびマスクを着用することで利用することができる。また、従来の首にかけるゲストストラップを廃止し、同社の「AccurioPressシリーズ」で印刷可能な不織布ラベルのゲストステッカーを採用。さらに、商談ルームや、プロダクションプリンタのタッチパネルにも同社の製品サービスでもある「タッチセーフティ」で抗菌加工を施し、来場者の感染拡大防止に努めている。
リアルとオンラインデモに対応
プロダクションプリント専用の体験型ショールームとして誕生したDISは、プロダクションプリント市場の普及・拡大とともに進化を続けてきた。コニカミノルタ製のフルカラーおよびモノクロの最新プロダクションプリンタをはじめ、プリプレス、ポストプレスなど、協力メーカーの製品・サービスと連携することで、印刷工程全体を検証できる施設となっている。
その中で最大の展示スペースを要しているのが、「プロダクションプリント&後加工コーナー」だ。コロナ禍の現在は、感染防止対策を徹底した上で少人数制のリアルデモ見学会のほか、オンラインによるLiveデモを配信している。
同社の松﨑光代氏は、「オンラインで接続し、リアルタイムで会話をしながらデモを行うことができるので、遠方や来社が難しい場合でも、商品を見て頂くことが可能」と、そのメリットについて説明する。
さらにDISでは、用紙やデータを持ち込んでのデモにも対応しており、顧客は、自社ビジネスを想定した具体的な検証を行うことが可能となる。