柴田印刷、コインが転がる貯金箱「コロコロコイン」
印刷会社のSPツールにも - 商品ラインアップを拡充
同社では、「コロコロコイン」のマーケティング戦略として、イメージキャラクターを起用している。地元・板橋区在住の、歌手で板橋ハッピーロード商店街の公認アイドル「キューティーパイ まゆちゃん」である。P・Iショーではまゆちゃんが「コロコロコイン」をアピールし、まゆちゃん効果も手伝ってかブースは多くの来場者で賑わっていた。
「ブースでは、宣伝用のA1サイズの『コロコロコイン』を用意し、来場者にコロコロコインの面白さを体感してもらうことができた。また、当社オリジナルデザインの様々なコロコロコインにも興味を持っていただくことができた」(柴田社長)
オリジナルデザインの一例としては、当初の柴田社長の想いを具現化した「禁煙バージョン」をはじめ、新元号になると同時にデザインした「令和バージョン」、銭湯の景品として人気の「銭湯絵師」ほか十数種類以上があり、今後もデザイン事務所代表でもある田井中氏がデザインを手掛け、オリジナルデザインのラインアップを拡充していく考えだ。
「新商品の『銭湯バージョン』については、銭湯のノベルティがタオルや石けんばかりでお客様も飽きているのではないかと考えて提案したところ採用されたものである。現在、銭湯の価格は470円のため、1,000円札でのお釣りを貯めてもらおうという狙いもある。このほかにも仕掛け先の構想はいくつもある。売り先を間違えなければ必ず売れるSPツールであると確信している」(田井中氏)
また、素材が紙であるためどのようなデザインであっても自由自在に作成できるため、同業の印刷会社に自社のSPツールとして営業活動に活用してもらいたいと強く呼び掛けている。
「印刷会社からの完全データ入稿の場合、最低500部からのロットに対応している。厚紙のためオンデマンド印刷には対応していないが、フラットベッドプリンタなど、ほかの方法も考えながら、将来的には100部くらいの小ロットから対応できるように、さらなる技術革新を進めていきたい」(柴田社長)
なお、同社オリジナルデザインの「コロコロコイン」については、同社店頭でも販売しているほか、今年9月からは「Yahoo!ショッピング」でも購入可能となっている。