ショールームを訪ねて|タナック、「お客様の困りごと」を解決
展示製品以外も提案〜有益情報提供でハードとソフトから支援
(株)タナック(本社/大阪市中央区、藤河和子社長)は、「お役立ち提案会社」を標榜するダイレクトメール関連機器の販売会社。同社は大阪本社と名古屋支店内にショールームを展開しているが、その企業姿勢はショールームの運営からも感じとることができる。同社では、展示製品をデモするだけではなく、来場者の悩みをヒアリングし、展示製品以外の周辺機器や部品なども含めて提案。場合によっては、自社製品は販売せず、他社製品だけを販売することもある。藤河社長は「お客様の『困りごと』を解決する場を提供していきたい」としており、大阪ショールームのセミナールームなども活用しながら有益な情報を提供し、顧客企業をハードとソフトの両面から支援する企業を目指している。
約4年前に大阪市北区天満から移転してきた同社の大阪ショールームは、大阪メトロの堺筋線・中央線「堺筋本町」駅から徒歩2分というビジネス街の中心地に位置しており、仕事中に立ち寄る場合にもアクセス抜群の立地条件となっている。
会議室や事務所スペースなども含めた敷地面積は約120平米。藤河社長は「移転前と比べると2倍の広さがある。以前は展示会や内覧会を行う場合、製品を移動する必要があったが、現在はお客様がいつ来られても対応できる。事前にご連絡いただければ、いつでも製品を見ていただくことができる」と、現在地にショールームを移転したメリットを語る。
大阪本社の受付を入るとすぐにショールームとなっており、主力のダイレクト宛名プリンターをはじめ、フルカラーラベルプリンター、圧着プリンター、連帳レーザープリンターなどの主力機が展示されている。これらのデモをいつでも見学できるのはもちろんであるが、同社では来場者の状況や悩みをヒアリングし、他社製品も含め、展示製品以外も提案できることを特長としている。検査装置や他社装置のライン一式、業務改善の推奨ソフト、LEDランプなども提案するという。
「当社はもともと商社であるため、多くのメーカーと代理店契約を結んでいる。このため、他社製品知識も豊富に持っており、さらに取扱い製品以外でも様々な知識や情報を提供し、お客様から非常に喜ばれている。ショールームの来場者の方にも、ただ展示品を見ていただくだけではなく、今度はどんな情報をもらえるのだろうと楽しみにしていただけるような企業を目指している」(藤河社長)
また、大阪ショールームには約50名が収容できるセミナールームもあり、顧客や代理店にも開放して使用できる環境になっている。
「場所柄、利用されたい企業様も多く、様々な業種の企業が利用されている。そして、そこのつながりからも様々な情報を収集している。現在は新製品の技術伝承システム『KIZUKI』のセミナーを定期的に開催しているほか、今年からは定期的に次世代創造ワークショップを開催していく予定」(藤河社長)
第1回ワークショップは2月22日午後1時〜2時まで、(株)ウェイビー代表取締役SEOの伊藤健太氏を講師に招き、累計企業支援数5,000件以上の実績を持つコンサルタントから「小さな会社、個人事業主の集客マーケティング成功のためのノウハウ」について学ぶ。第1回は土曜日の開催だが、次回からは平日日中に開催していく予定だという。
クライアント1社ごとにアテンド〜名古屋ショールーム
一方、約3年前に名古屋支店に開設した名古屋ショールームは名古屋の繁華街の中心である栄駅から1駅の「矢場町」から徒歩5分に位置している。名古屋ショールームは大阪ショールームほどの広さはないが、藤河社長は「名古屋ショールームでは、基本的に1社1社を丁寧にアテンドする方式をとっている」と説明。大阪ショールームとはコンセプトが異なり、じっくりと製品の説明を聞きたい、情報提供をしてもらいたいという来場者には貴重なスペースとなっている。
同社は2020年、3年後に売上2倍を目指し、体質改善、マインド改善を進めている。
「変化の激しいこの時代に、今年と同じことをやっていても来年は通用しない。常に新しい情報を収集し、また、ダイレクトメール関連だけにこだわらず、幅広い分野の製品を市場に提供しながら、さらにお客様のお役に立つ企業を目指していきたい」(藤河社長)
ダイレクトメール関連機器だけではなく、困りごとがあったときは同社に相談すれば、企業経営のヒントとなる情報を得ることができそうだ。
【所在地・連絡先】
・大阪ショールーム=大阪市中央区安土町1-8-6大永ビル2F 電話060-6264-1135
・名古屋ショールーム=名古屋市中区栄5-27-14 朝日生命名古屋栄ビル 4F