ミリアド、集客効果高める新サービス「QLEAR」導入100社突破
オリジナルQRコードで差別化
印刷受注の囲い込みにも効果を発揮
現在、同社では、QRコードのドットを減らす技術開発に取り組んでいる。ドットを減らすことができれば、より、視覚的効果を向上させたQRコードを印刷することが可能となる。
印刷会社の導入が多い「QLEAR」だが、その理由として樋口社長は、「付加価値印刷の提案と印刷受注の囲い込み」を挙げる。
「実際に採用頂いた印刷会社からは、競合対策に効果を発揮したとの声が寄せられている。これは、競合他社が提案した一般的な白黒のQRコードよりも、印刷発注者がオリジナルデザインのQRコードに付加価値を感じた証拠といえる。また、従来のQRコードではコンテンツ制作を別会社に委託するケースが多い。そのため印刷発注者はリピートオーダー時にQRコードはそのまま流用し、印刷だけをより価格の安い他の印刷会社に発注するようなことがあった。しかし、当社が提供するQLEARは、コンテンツの制作・運営も印刷会社自体が行えるので、他社への発注切替を完全に防ぐことができる。これにより印刷受注の囲い込みだけでなく、デジタルコンテンツサービスという新たなビジネスにも進出することができる」
NFC対応の実現により利便性がさらに向上
今年10月、「QLEAR」はNFC(近距離無線通信)への対応を実現した。NFCとは、アプリを使わずに対象物に当てるだけで情報を取得することができるサービスで、日本では交通系ICカードで利用されている。その主な用途が決済関係となっているが、海外ではNFCを利用してクーポンの配信やデジタルコンテンツの配信など様々なシーンで利用されている。

今回のNFC対応により、導入ユーザーはコンテンツを作成後に、そのコンテンツに対してNFCシールを必要な数だけ「QLEAR」上で入力するだけでコンテンツ情報が保持されているNFCシールが同社から提供される。これにより、ユーザーは提供されたシールを貼るだけでNFCに対応したポスターなどを作成することが可能となる。
また、1度利用したNFCシールもQLEAR上でコンテンツを切り替えることで、リアルタイムに発信する情報を変更することもできる。