富士ゼロックス、假屋崎省吾氏と学生が世界唯一の作品創作
新たな可能性の創造へ〜メタリックカラーとアートを融合
Iridesse Production Press(イリデッセ プロダクション プレス)が提供するメタリックカラー表現とアートの融合。そんな取り組みを具現化したのが富士ゼロックス(株)(本社/東京都港区、玉井光一社長)が推進する「Flowers of Iridesseプロジェクト」だ。同プロジェクトでは、華道家の假屋崎省吾氏とその創作力に魅せられた学生たちが参加し、メタリックカラーという表現手法の新たな可能性の創造に挑戦している。
富士ゼロックスが推進する「Flowers of Iridesseプロジェクト」とは、同社のプロダクションカラープリンティングのハイエンドプロ市場向けモデル「Iridesse Production Press」の特長である光輝性の高いメタリックカラーを活かしたフラワーアート作品「Flowers of Iridesse」を假屋崎氏監修のもと、同氏が特別招聘教授を務める女子美術大学・女子美術大学短期大学部(神奈川県相模原市・東京都杉並区)の学生とともに制作するもの。
学生46名が「明日への希望の花」を制作
フラワーアート作品の制作に向けては、「Iridesse Production Press」で印刷された多彩なメタリックカラー用紙を材料に使用し「明日への希望の花」をコンセプトにバラの造花を制作するワークショップを4回開催。参加した延べ46名の学生たちが初めて触れるメタリックカラー表現を活かしつつ、それぞれに想いを込めて作成した唯一無二のバラの造花は約170本に及んだ。
メタリックカラーで印刷された用紙は、見る角度によって多彩な色彩表現を生み出し、また、バラの造花自体も学生の感性によって、一つひとつが異なる形状で制作されていた。
メタリックカラーの特性を活用
この素材となる用紙を印刷した「Iridesse Production Press」は、新開発の1パス6色プリントエンジンの採用により、CMYKトナーのほか、ゴールド、シルバー、クリア、ホワイトの特殊トナーから最大で2色まで同時に搭載することができる。さらに、CMYKトナー層の上に特殊トナー層を重ねる「上刷り方式」に加え、CMYKトナー層の下に特殊トナーを置く「下刷り方式」を可能としている。これにより、オフセット印刷ではシルバーインキと調合してメタリックインキを作る必要のあった「メタリックカラー」を1パスで印刷することができる。
用紙は、52g/平米の薄紙から400g/平米までの幅広い用紙坪量に対応。生産性については、厚紙400g/平米でも毎分120ページ(A4)のプリントを実現している。