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富士ゼロックス、1パス6色機・Iridesse Production Pressで新たな市場を創出

従来にない表現力を実現 〜 ワンランク上の付加価値を演出

新たにホワイトトナーが搭載可能に

 今年1月、同機に搭載できる新たな特殊トナーとして、ホワイトトナーをラインアップに追加。これにより、濃色紙などの特徴ある用紙に映える白色度の高いホワイトを印刷できるほか、ホワイトトナーの下刷りによって、用紙の色に左右されないCMYKの発色を引き出すことが可能となる。

 「今回、発売を開始したホワイトトナーを下刷りし、その上からカラー印刷を行うことができるので、濃色系の用紙に対しても、高精細なカラー印刷を行うことが可能となる。もちろんホワイトトナー単体でも印刷できるので、白をアピールしたいデザインにも活用できる」(栗田氏)

 さらにホワイトトナーを2回刷ることで、ホワイト200%という、より迫力のある濃厚な「白」を演出する印刷表現も可能。これも1パス6色エンジンならではの強みと言える。

 また、これら特殊トナーは、これまで同社のエンジニアによる交換が行われていたが、同機では、導入したユーザー自身が短時間で交換を行うための技術指導サービスを開始している。これにより、ユーザーは、印刷仕様に応じて自由に特殊トナーを選択・搭載することができる。

 また、ホワイトトナーが搭載可能となったことで同社では、フィルム系基材への印刷対応も現在、検討している。

 「今後は、さらなる技術検証を行い、多種多様なメディアに対応できるようにしていく」(燕氏)


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ホワイトトナーを下刷りした熊(左)と4色印刷の熊

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ホワイト+クリアで出力

印刷ビジネス拡大へのさらなる貢献を

 今年3月には、長尺プリント機能をオプションとして正式に発売を開始。これにより長さ488mmを超える長尺用紙への対応が可能となり、ポスターやブックカバーなど新たなアプリケーションやビジネスの可能性が広がることとなる。

 「Iridesseは、お客様とともに創り上げていくことを念頭に置いて開発を進めてきた。長尺プリント機能についても、POPやパッケージといった従来から想定されている用途にとどまることなく、新たなアプリケーションの開発にこれからもお客様とともに取り組んでいく。メディア汎用性や特殊トナー種の拡大に関して、継続してお客様との研究を進めていく」(栗田氏)

 「お客様と対話をしながら創造する」、上流から下流まで、顧客のビジネスを一貫して支援していくことを使命とする同社では、今後もIridesseを通じて、多種多様な表現の可能性を広げ、印刷コミュニケーションの高付加価値化と新たな市場の創出によるビジネス拡大へのさらなる貢献を目指していく。

 今後もデジタルPOD機の可能性をさらに広げ、業界を盛り上げて行くことを期待したい。